2025/08/15(金) 00:02 0 0
ピンク色をした勝負の8番車が発走機を飛び出すと、いの一番にスタートを決めて嘉永泰斗を迎え入れた。その効果はてきめんで、嘉永が勇気を振り絞りホームからロングまくりで出切り4角を先頭で通過。北津留翼は番手有利に抜け出して白星をゲットした。
「今回は強い選手が多いしできれば前が欲しかった。出切れるかなって思うところから泰斗君が行ったのでビックリ。今日は(和田)真久留君のように最後の最後の仕掛けが伸びると思っていたし、実際にそんな展開で良かったのに泰斗君が早めに駆けてくれた」と後輩に感謝した。
嘉永も「車番が悪い中、北津留さんが脚を使って前を取ってくれたおかげです」と最敬礼だ。
今回は前受けの優位性があった。コマ切れ戦は前で受けると、切り合いとなるため車を下げて後方に置かれるリスクが大きいが、他派が前を切るのに脚を消耗するため、このレースのように相手の力量が上の場合はカカる前に叩いてしまうとスンナリと出切れることが多い。中野が踏み上がる前に叩いた嘉永の判断、そして北津留翼の初手のプレーがガッチリと噛み合った格好だ。
4日目の9Rの準々決勝Aはオリオン賞と同じく伊藤颯馬に任せるが北津留翼は絶好の1番車をあてがわれた。ここも再び好位を手にすれば、奮起した伊藤が数字以上の力を発揮し、もう一波乱があるかもしれない。(netkeirin特派員)