2025/04/29(火) 10:00 0 2
名古屋競輪場で29日に初日を迎えた「日本選手権競輪(GI)」。2024年の年間回収率No.1に輝いた「水鳥会長」が今シリーズの展望と注目選手を紹介します。
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通称「ダービー」と呼ばれる格式高い今大会は何と優勝賞金は8,700万円でGI最高峰、準Vでも4,000万円オーバーとなり、例年通りダービー準VでもGPの椅子がグンと近づく。
昨年は関東の好連携から平原康多が涙の復活Vでファンを沸かせたが、今年はどんなドラマが待ち受けているだろうか。
私も5日目準決勝最終レースの無料予想を担当させていただくことになり、少しでも盛り上げ役となれればと願う。
大会の舞台となる名古屋バンクはカントがキツいスピードバンク。捲りも外に膨らまず後方からでもスピード乗れば一気に前団を飲み込むスリリングな展開が待ち受ける。
各車悲願のダービー制覇に向け調整に余念がないのはもちろんのことだが年頭からSS勢に無双感無く、展開で道中脚を少しでも削られると伸びを欠く場面が多く見られ今節も波乱の可能性は十分あるだろう。バンク特性を考えれば、やはり中野慎詞、太田海也、寺崎浩平ら若手のスピードが狙い目となってくる。
ここで、気になるSSレーサーの現状と今シリーズ内での評価を挙げる。
近況は仕上げに迷いある感じで、ピーク時の60〜70%の状態続き、自力勝負になると上位戦では苦戦も十分。前回武雄の欠場は急仕上げを試みての事だろうが果たして。自力戦のレースなら構成次第では厳しい戦いとなる可能性あり。
GP一番乗りだけに気楽な状態。腰の状態気になるがバンク特性にはマッチしており、後方からでも勝負になるだろう。平塚GPまで見据えるならば寺崎のアシストに回る場面もあるかもしれない。
相変わらず安定感抜群のオールラウンダー。立ち遅れのないスタイルは車券貢献度も高い。盟友深谷の準地元となるだけに、ここ1番で盛り上げ役に回るのか、地元のGP見据え自らが獲りに行くのか前後並びには注目。
高知記念は犬伏に乗り久しぶりのV飾ったが、復活にはまだまだの状態で自力戦は全く信頼出来ない。自力で人気背負うなら外して穴一発狙いは魅力。
逃げ主体で年間戦ってのSSは伊達ではなく、相変わらず先行力は安定感あり。先行を武器に勝ち上がり苦にしない車だけに、中野が優出してくるならダービー制覇が現実味帯びてくる。
ピーク時に比べ明らかに迫力不足で、万全の仕上がりではない模様。削られた時の二の足、三の足が無いのが気になる。先行で押し切れる状態にないので、位置取り次第の戦いになってくるだろう。
先行捲り両面で勝負になる車で安定感あり。後ろを千切る得意の大カマシが影を潜めたがライン戦を気に掛けての運びなのだろう。この車の後位がV最短の見方もある。
マーク戦ではしぶとさ見せるも、自力戦では期待感なし。自力戦で人気背負うなら清水同様に外して穴狙いは必須となる。
ディフェンディングチャンピオンとなるも、落車禍で満身創痍の状態だろう。しかし昨年も期待感ゼロの状態からV決めており、再び奇跡を起こせるか。
地区的に見ると、いつもGI劣勢な中部も今節は地元地区だけにやや層も厚めで気を吐きそう。小粒な九州も各車上昇ムードで好勝負。北日本は中野、新山に全てが懸かる。バンク特性を考えると捲り屋多い近畿がまたもやシリーズの中心となる可能性高いがこれに南関、瀬戸内が待ったをかけるだろう。
SS陥落したものの、今年に入ってからは安定した戦いが続く。上位に捲り屋が揃う中、相変わらず強靭な逃げ脚も健在で、引き出しが多い分勝ち上がってくる可能性は高い。年末の平塚GPで郡司の前でオトコ駆け魅せるシナリオあるなら、準地元のココは郡司が援護役に徹し深谷を盛り立ててくるに違いない。
今大会もナショナル組が旋風巻き起こす。前回岸和田決勝で魅せた圧巻の捲りはシリーズトップクラス間違いなし。長い距離もこなせるだけに無駄な逃げさえ避けてスピード活かした仕掛けで勝ちに徹してくるなら優出の可能性高い。
中野と共にシリーズの中心。瀬戸内は追い込み屋も層が厚く逃がされるレースが多くなりそうだが、時折見せる捲りはコチラも圧巻のスピード。若手には珍しくラインを重んじ競輪をやってくるタイプで競輪選手としても魅力十分。
地元注目は新鋭纐纈。大舞台での大物喰いのイメージあり、地元GIに向け万全の仕上げなら、後方から目の覚めるような一発で穴党を湧かす。
バンク特性考えると浮かび上がってくるこの一車。後方からのスピードに乗せた捲り追込みは魅力十分。ただ位置取りは全く出来ず、本命戦ではリスクの方が高くなってしまうが、印が軽いレースなら狙う価値アリ。
SS勢が不安で例年にない拮抗した争いが繰り広げられる予感。世代交代を告げる下剋上吹き荒れる乱戦の尾張決戦を制し、ダービー王の称号を手にするのは果たして誰か?
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