一旦、小林泰正に叩かれはしたが、打鐘前からすかさず叩き返し先制。後ろの佐藤友和が離れ小林が番手にハマるピンチもあったが、末脚もよく力強い仕掛けで後続を振り切り、遅まきながら3走目にしてシリーズ初勝利を挙げた。

「今日はシンプルに前を取ってぜんぶ突っ張るプランでした。(脇本勇希ラインを)突っ張ったのはいいけど、そのあと小林(泰正)さんが早めにくると思わず反応が遅れて出られた。でも大矢(崇弘)さんが遅れていたし(追い上げる前の)ここしかないと思って仕掛けました。連結を外してしまったのは迷惑をかけましたが、全力は出し切れたと思います」

　ナショナルチームでの活動は多忙を極めており、直前もトルコで行われたネーションズカップに出場し「男子ケイリン」で銅メダルを獲得。帰国したのは当開催の前検日前日だった。

「疲れは無かったし戦える手応えはあったんですけどね…。めっちゃ悪いわけじゃないけど、レースの中でのミスが多かった。ペース配分だったりタイミングだったり。うまくつかめていない気がしたしもっと勉強しなければいけないと感じました」と初日、2日目は体調どうこうよりもレース勘のズレが影響していたようだ。

　ここで仕切り直しに成功しリズムは良化したと願いたい。23日、最終日の10R特別優秀は単騎での戦いとなったが、中野らしい爆発的なダッシュと怒涛の伸びを披露し、シリーズを連勝で締めてみせる。(netkeirin特派員)