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【卒業記念レース】在所1位の候補生 酒井亜樹「0から立ち上げるのは得意です」

2025/03/04(火) 20:00 0 2

日本競輪選手養成所の第127、128回生の卒業記念レースが静岡競輪場で4日、初日を行った。128回生の酒井亜樹候補生に話を聞いた。

「決勝はレースの動きを見てしっかり優勝を目指します」と話す酒井亜樹

 在所1位の酒井は兄、拳蔵(109期・大阪)の影響で自転車競技に興味を持ちBMXを始めた。学生時代にはBMXの全日本チャンピオンに輝き、2023年からはナショナルチーム強化指定Bにも在籍し活躍の幅を広げている。養成所では小林優香以来となる3回連続ゴールデンキャップと輝かしい記録を誇り、競走訓練では53走して33勝を挙げた。特筆すべきは着外が0回ということ。ファンに貢献するという意味では連にからむことは重要なことで、今から意識が高い。

 持ち味はダッシュ力で「0から立ち上げるのは得意です」と自負しており、将来の目標は「五輪とガールズグランプリ」と気高いものがある。直前にはマレーシアで行われたアジア選手権でチームスプリントの第1走を任され銅メダルを獲得したが、その分、準備不足の感は否めず1走目は仕掛けが遅れて3着に終わった。それでも2走目はまくりで制し決勝進出を決めた。

「1走目は(ナショナルチームの練習の)疲れも残っていて最近はパッとしない感じで。実際にうまく出切れず、まずは決勝へと気持ちを切り替えて仕掛けが遅くなりました。決勝はレースの動きを見てしっかり優勝を目指します」

 この日は兄の拳蔵と義姉の土屋珠里(110期)が応援に駆けつけた。拳蔵は「妹は元々、注目されるとかが苦手なんですよ。自分もそうだし謙虚な兄妹だから(笑)。プレッシャーと感じず気楽に走って、結果は結果として受け入れるだけってぐらいの感覚でいてほしいですね」と何もかも知る妹の気持ちをおもんばかった。直前には土屋からも「『レースを楽しんできてね』と連絡をもらいました」とエールを送られ酒井の励みとなった。土屋は奇しくも110期の卒記クイーン。2人のアシストは酒井にとって大きな力となったはずだ。(netkeirin特派員)

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