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古性優作はビッグレースでは「2・3着が6割」 絶対王者の意外なデータを詳細分析/競輪祭直前特別企画

アプリ限定 2024/11/18(月) 09:00 0 5

「勝率10割じゃないと満足できない」と語る絶対王者のアキレス腱は脇本雄太!? 連係多い南修二とのセット車券は狙い目! 古性優作の直近1年間のビッグレース全戦績を徹底分析。

古性優作(撮影:北山宏一)

【Part1】準決勝フリーパスの特別レースは1着ゼロ

 下の表①は、古性優作の直近1年間のGI・GII全戦績である。

■表①:古性優作のGI・GII戦績

開催特予1予2予特別
小倉GI-2
1
-6-32B
立川GP----4--
岐阜GI8-114--
取手GII2--223-
いわき平GI2B--332-
岸和田GI-1
1
-132-
松戸GII---343-
平塚GI31-214-
宇都宮GII-2222--
弥彦GI1--213-

※1:「特予」は特別選抜予選。「特別」は着順にかかわらず準決勝へ進出できるレース(松戸GIIの初日「特別選抜予選」はこちらに含めた)。「準」は準決勝、「決」は決勝、「敗」は敗者戦
※2:平塚GIの「ドリームレース」は「特予」でカウント
※3:立川GPは「決」でカウント
※4:数字右のBはバック

 全39走し、1着10回、2着14回、3着9回、着外6回(勝率25.6%、連対率61.5%、3連対率84.6%)。

 トップクラスばかりと対戦することになるビッグレースで、この成績は最強の名にふさわしいと言える。しかし車券的には2着と3着の回数が非常に多く、6割近くが2着か3着、というデータでもある。

 内訳を見ると、一次予選、二次予選はさすがの連対率100%。準決勝も昨年の小倉競輪祭を除いて全て車券に絡んでいる(決勝に進出している)。そして決勝も、5着以下がナシという極めて安定した結果を残している。

 特筆すべきは、準決勝へフリーパスで進める「特別レース」だろう。1回を除いて全て車券に絡んではいるが、見方を変えれば7走して1着が1度もないというかなり特徴的なデータとなった。

 なお、バックは通算で2回。特別選抜予選と敗者戦のもので、負けたら後のない勝ち上がり戦や決勝戦ではバック0である。

安定感ある戦績の中に顕著な特徴が見られる古性優作のデータ(撮影:北山宏一)

【Part2】脇本雄太とは近況"車券的には相性微妙"で古性の3着が狙い目!?

 続いて、古性のGI、GIIの位置別の成績である(表②)。

■表②:古性優作のGI・GII 位置別着順

位置1着2着3着着外
ラインの先頭5912
脇本以外の番手4201
脇本の番手0153
3番手(番手は全て脇本)1110
単騎0120

「ラインの先頭」のときは2着が多く、「脇本以外の番手」のときは1着が多いのは妥当か。

 問題は「脇本の番手」のケースと「3番手(3回とも全て番手は脇本)」のデータである。ビッグレースで脇本の後ろを回ったケースが12回あるわけだが(GIIIでは古性が前回りのケースもあったが、ビッグレースでは直近1年間、脇本が全て前を回っている)、1着1回、2着2回、3着6回、着外3回。脇本の後ろを回っているときの古性は連対率が低く3着がやたら多いという、かなり特徴的な結果であり、2人でワンツーを決めたレースは2回だけ(2回とも古性が2着)。

 ちなみに、前章でも触れた「特別レース」で、古性が3着になったとき4回の内容を見てみよう。全て脇本の後位を回っており、3連単は32,870円(脇本は着外)、14,280円(脇本は着外)、10,5190円(脇本は着外)、5,100円(脇本は1着)と高配当連発である。

 近況の脇本は、圧倒的な強さを発揮する一方で大敗もあり、両極端である。古性はそんな脇本の後ろでも高い確率で車券に絡んできた。

 特筆すべきは、10月の弥彦GI「寛仁親王牌」決勝だ。寺崎-脇本の3番手となった古性は、脇本が絡まれ、自身も絡まれる厳しい展開に冷静に対処し、テクニックと判断力を駆使して優勝をもぎ取った。そしてこれが、ビッグレースで脇本と連係した中では直近1年間で唯一の勝利となった。古性にとっても価値ある1着だったのではないだろうか。

松戸GII「サマーナイトフェスティバル」決勝で脇本雄太(紫)の番手を走った古性(黒)(撮影:北山宏一)

 続いて、古性が連係した選手とともに車券に絡んでいるレースを以下にピックアップしてみた(古性と連係した選手が3着同着となったケースは除外)。

■表③ GI・GIIで古性が連係した選手とともに3着以内に入ったケース

レースライン決着
小倉GI
一予2
古性-南古性1着
南3着
岐阜GI
二予
寺崎-古性-岡本(愛知)古性1着
寺崎2着
岐阜GI
準決
古性-南-村上古性1着
南2着
取手GII
特予
脇本-古性脇本1着
古性2着
取手GII
準決
窓場-古性窓場1着
古性2着
取手GII
決勝
窓場-脇本-古性脇本1着
古性2着
いわき平GI
特予
古性-南-東口南1着
古性2着
東口3着
いわき平GI
GDR賞
古性-南-和田(宮城)古性2着
南3着
岸和田GI
一予1
古性-南-村上古性1着
南2着
岸和田GI
一予2
窓場-古性-神田古性1着
窓場2着
岸和田GI
準決
寺崎-古性-山田古性1着
山田3着
平塚GI
ドリームR
脇本-古性脇本2着
古性3着
平塚GI
一予2
古性-南-村上古性1着
南3着
平塚GI
準決勝
窓場-古性-荒井(長崎)窓場1着
古性2着
平塚GI
決勝
窓場-古性古性1着
窓場2着
宇都宮GII
準決
古性-南古性2着
南3着
弥彦GI
ローズC
寺崎-脇本-古性脇本1着
古性3着

 単騎戦を除いて古性が3着以内に入った30回のうち17回、ラインで連係した選手も3着以内に入っている(56.6%)。

【Part3】連係多い南修二は車券的にも相性バツグン

 読者のみなさんも、古性と連係しているイメージが一番ある選手は南修二だろう。そこでGIIIも含めて、直近1年間の古性と南の連係実績を調べてみた。

1年間で古性と18回連係している南修二(撮影:北山宏一)

 直近1年間で連係は18回。そのうち、古性と南がともに3着以内に入っている数は10回(2人が3着同着となったケースは含まない)、2人での連独占は5回。この18回の連係全てで、古性-南、南-古性の2車単と古性=南の2車複を買ってみるとどうなるだろう。

■表④ 古性と南の二車単・二車複の収支(全18走)

二単二複合計
買い3,600円1,800円5,400円
払戻5,720円2,850円8,570円

■表⑤ 古性と南の二車単・二車複の配当

開催ラウンド二単配当二複配当
岐阜GI準決古性-南
840円
580円
いわき平GI特予南-古性
3,170円
900円
岸和田GI一予1古性-南
200円
150円
奈良GIII準決古性-南
170円
120円
京王閣GIII初特古性-南
1,340円
1,100円

 合計5400円を買い、払い戻しは8,570円。3,170円のプラス収支となった。
 GIの一次予選やGIIIの準決勝などはメンバー的に古性-南は本線で人気になっているため配当は低い。しかし南が古性を差したり、GIIIでも初日特選のようにS班の選手らと戦うハイレベルなレースとなった場合は、古性-南の決着でも配当は高くなる。

 ちなみにワイドも回収率132.7%となっており、この2人が同じレースに乗っているときは基本2人セットで車券に絡めるべきというデータとなった。

古性(赤)と南(紫)のセット車券が狙い目(撮影:北山宏一)
KEIRINグランプリ前の最後のGIレース「競輪祭」での走りに期待!(撮影:北山宏一)


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