2024/09/06(金) 14:45 0 1
「仕事をしてくれる」「安心感がある」「頼りになる」
高間悠平と同じレースを走った選手に話を聞くと、かなりの確率でこういう言葉が返ってくる。初日に連係した徳田匠、2日目に連係した伊藤成紀も同じようなことを言っていたし、前を回る機動型は皆、高間が付いてくれることで、のびのび、気持ちよく走れるようだ。
「まあ、自分はそれ(番手の仕事)命なんで。タテの脚がないから、そっちを頑張って前の選手を援護する。それだけです」
スピード化が進む現代競輪では追い込み選手より自力選手にスポットが当たりがちだが、高間の走りは熱く、激しく、競輪の魅力をダイレクトに伝えるのにぴったり。口数も決して多くはないが、それが昔のマーカーっぽくて逆にいい。
「S級の一番いいときで105点くらいはあったかな。優勝はないけど、決勝にも何度か乗っています。記念の決勝も大昔の大垣で一度だけありますよ」
記録より記憶に残る人と言えばオーバーかもしれないが、『来るもの全て止めに行く』本物のファイターは級班や点数に関係なく貴重な存在だ。(アオケイ・長谷川記者)