2024/07/25(木) 09:30 0 3
通算551勝を挙げてGII優勝もある新田康仁。失格点などの影響で22年前期に1期だけA級に落ちたが、S級復帰後は順調。今年の1月からS級1班に戻った。今年はウィナーズカップにも参戦したが、それまでに大変な苦労があったようだ。
「去年の末に心臓の手術をしたんですよ。心房細動の。幸いカテーテルを使って3泊4日の手術で済んだから良かった。負荷をかけたトレーニングをやっていたら、気絶しそうになっちゃって。もう心臓がバクバクの。“あーもうちょっと子どもの成長を見たいし、このままでは死ねないー”って思ってました。心拍数が200とかですよ。通常は行っても150とかみたいなんだけど。その頻度が増えたので、これはさすがにマズいと思って病院に行った。でも病院に行ける時は正常だから(笑い)。安静にしてると症状が出ない。それで原因が判明するまで時間もかかった。最後はポータブルの心電計を買って、トレーニング直後のデータを病院に送ってました」
昨年11月から配分を5本欠場していたのは心房細動の影響だった。1月末に復帰し、2月の伊東で落車してその後の2節を休んだが、ウィナーズカップ後はレースに出続けてFI戦で4度の決勝進出も果たしている。
「30年もこんなシーハーシーハーしてたら、そりゃ壊れますよね。症状が出るのは50%くらいみたい。俺の場合は症状が出てくれて良かった。安静になったら普通に戻るから、世の中には知らずに我慢してたり、気付かない人もいると思う。加齢で誰しもがなる可能性があるから、皆さんも気をつけた方がいいと思いますよ。ちょっと術後の違和感もあったけど、今はだいぶ抜けた。不安がなくなって良かった。今はフレッシュな50歳ですよ」
フレッシュになったのは新田だけではない。
「嫁(松丸友紀)も6月末にテレビ東京を退社して、人力舎に所属してフリーになった。お互いフレッシュになったね。俺はあと20年、競輪選手を頑張るよ。だって好きだから。好きなことやってお金をもらえるし、勝てばお客さんに喜んでもらえるし。最高じゃん」
不安が消えて、これからは大好きな競輪に集中出来そうだ。(netkeirin特派員)