2024/04/02(火) 08:00 0 17
今節は松浦悠士がウィナーズカップでの落車負傷で欠場したが、S級S班は、古性優作、眞杉匠、新山響平、佐藤慎太郎、山口拳矢の5名が参戦。
この中で、順調にレースをやっているのは古性優作だが、ホームバンクの郡司浩平がシリーズリーダーを務める。桜花賞には絶対的な自信を持っており、現在4連覇中。5連覇達成の可能性も高く、すでに全日本選抜(GI)を獲っている精神的な優位性もある。連日、目標のあるレースになりそうで、北井佑季との連係を基本に、青野将大、岩本俊介をリードする。今年は北井との連係の精度を高め、逆回りも成功する様になれば、他地区にとって更に脅威となる。
北井は、タイトルが見える位置まで成長。ウィナーズカップの決勝は近畿2段駆けを許し、少し勝ちを意識しすぎていた。これも勉強になったはずで、本来の2周の突っ張りを魅せれば、自然とGIは獲るだろう。誰よりも負けない日本一の練習量と呼ばれている。
今年に入っての古性優作は、本人の言葉とは裏腹に、更に凄みを増している。ロングの仕掛けも苦にせず、ウィナーズカップの決勝で見せた、ヨコの動きは、ワッキー優勝の立役者だ。地味に見えるが、誰にも負けない技術力が、あの優勝を呼んだとも言える。寺崎浩平なら番手を回り、寺崎、古性、山田久徳で走るレースが理想だろう。若手が育っているとは言えず、近畿にとって、寺崎の成長も重要なカギだ。
新山響平、佐藤慎太郎の北日本ラインの先制攻撃も怖い。今の新山は100%、突っ張らなくなったが、自信が回復すれば、北井と真っ向勝負を演じる。
慎太郎先生も、ゴールデンウィークの地元ダービーは選手生命を賭けての闘いになる。ここで決勝3着以内なら、S班維持が見えてくる。
眞杉匠はウィナーズカップで落車、山口拳矢も前検日の欠場で状態がカギ。初のS班のプレッシャーはないと思うが、現時点で期待に応える走りはできていない。何とか、ダービーには間に合わせたい気持ちだろう。
中部は浅井康太が追加で入り、山口拳矢と志田龍星との連係が基本だが、西日本のくくりで、番組マンが大物の自力選手を用意する可能性もある。混戦が条件だが、自分でやっても互角の勝負を演じる。中四国は取鳥雄吾、松本貴治、桑原大志が主力級で、取鳥は一発あるかも。九州は嘉永泰斗、伊藤旭、松岡貴久の熊本トリオだ。メンバーを見て、2班から決勝進出の選手は厳しそう。地元の他の1班は、内藤秀久、小原太樹、東龍之介、佐々木眞也。