2024/02/17(土) 12:00 0 14
辻本達矢(43歳・大阪=99期)は、2023年12月23〜25日の大垣競輪「オッズパーク杯(FII)」が現役最後のレースとなり、選手を引退した。最後まで勝負を諦めず、競輪選手のキャリアを見事な勝利で終えた辻本の、熱いラストランを紹介したい。(netkeirin編集部)
初日はカマシ先行の布居翼の3番手も、別線の佐藤康恭の飛びつきで併走となった辻本。しぶとく我慢して直線勝負も伸びず5着。2日目は単騎で中団4番手を確保し、本命の片山直人が5番手から捲るのに合わせて最終バック手前から自力発動。不発で6着に終わったが、勝負を諦めない気迫を見せた。
2日間苦戦が続いた辻本が迎えた最終日、A級チャレンジ一般戦。
先行一車・佐藤康恭の後ろがもつれると、単騎の辻本はうまく4番手を確保。そして佐藤のマイペース先行を、最終3コーナーから辻本が渾身の捲り! 3番手にいた同じ近畿の幡中幸弘は、インへ切れ込んでいく。外に膨れる辻本に「4番手から捲り上げる辻本、厳しいか?」の実況。
最後の直線は、先頭で逃げる佐藤が失速。幡中は佐藤の番手・芦川大雄と絡んで内に詰まる。空いた中コースを長谷隆志が伸びるも、その外を辻本がきっちり抜け出し1着をゲットした!
最後まで勝負を諦めずに戦い抜いて掴んだ、見事なラストラン勝利。奇しくもデビューした大垣競輪場でのキャリアの"白星締め"となった。
※なおレースは、KEIRIN.JPのダイジェスト映像から視聴可能。