2023/10/12(木) 09:00 0 0
準決勝で初連係した安倍と渡辺。前検日に渡辺が「今は埼玉に移籍しちゃったけど、(東京から移籍する前から)安倍とはよく話をする仲だったし、連係したいなってずっと思ってたんだよね。準決勝で一緒にならないかな」と言っていた言葉を思い出し、メンバーが出た時に『おっ!』と嬉しくなった記者。
結果は切って切っての流れで先行する形となった高谷敏史を中団から捲る展開。 持ち前のスピードで中団4番手から2角捲り。バック過ぎには3番手以降を大きく離し、渡辺とワンツー決着を決めた。
レース後、先に引き上げた渡辺は「いやぁ、(安倍が)強かった。踏み出してからの加速が凄くて、久々に踏み出しでちょっと口が空いちゃったよ。作戦通りに行ってくれたんだけど、ちょっと伝授し過ぎたかな(笑)。でも、細かくは言ってない。まだ経験も浅いし、失敗して覚えることも多いからね。ただ、言った通りの走りをしてくれましたよ」とキツそうな表情を見せながらも満面の笑顔を見せた。
「チャレンジの頃から走り方を教えたりしていたんだよ。準決勝は権利も大事だけど、(味方を付けて)自分を楽にするのも覚えていかないといけないからね。本当に安倍のポテンシャルはS(級)1(班)だからね。グレードレースで活躍する選手ですよ」と安倍の今後を楽しみにしているように感じた。
その後やってきた安倍に伝えると「航平さんのアドバイスのお陰です。話を聞いている時から確かにそうだなって思ったんですけど、そこまで脚を使わず楽な展開になりましたね。いつもはヤバい! ってなって自分で何とかすることが多いし、こんなにいい感じで決まったのは本当に数回だけ」。
「自分はラインを連れる競走が苦手なので、まだまだ課題ばかりですが。航平さんとは3、4回くらいあっせんが一緒になっているけど、色々アドバイスをもらっています。ここまでこれたのも航平さんのお陰なのかなと思います」と感謝を現しながらもラインワンツーを決められてホッと安堵していたように見えた。
安倍はチャレンジの時に2回当地を走り共に完全優勝。今回も連勝で勝ち上がり完全優勝まであと一歩。相性ピッタリ!? の元同郷コンビで再度ワンツーを決めたい。(アオケイ・宮本記者)