予選2着で準決勝進出を決めた加賀美。前期の終わり頃には「来期で(代謝がかかる)3期目なんですよね…」と言っていたが、7月の弥彦ミッドの優勝でグッと点数が上がった。

　まだクリアになる70点まではもう少しというところだが、手が届くところまではきている。

「弥彦の優勝は大きい。今期の初めで下から30位くらいに入っていたから諦めモードだったんですけどね。せっかく400勝手前まで来たし、辞めるなら400勝を決めてからがいいかなと(苦笑)。あとは、ここまで来たなら1・2班に戻りたい気持ちもあるんです」

　そして記者が気になっていた質問をぶつけてみた。今現在も自分で風を切っているが、追い込みに転身しようなど、スタイルチェンジをしようと思ったことはあるのかどうか。

「自分の弟子が小林令なんですけど、『いつ変えるんですか？ 変える前に終わっちゃいますよ！』とは言われたりするんですけどね(笑)。今の段階は…という感じなので、もう少し余裕が出てきたら徐々にですね。頼りになる弟子がいるので」と弟子とのエピソードも交えながら話してくれた。

　ここ最近は新人がひと開催に4，5人いることが多く、対新人はやはりやりにくい。ただ、今節は新人が2名。更には加賀美は準決勝も新人とは当たらずに挑めるのは大きいだろう。今期も半ばに差しかかりここからが大事。まずは一つでも良い着を取って点数を上げていきたい。(アオケイ・宮本記者)