2023/06/10(土) 10:01 0 31
佐古雅俊(63歳・広島=45期)が現役引退を表明したことが10日までにわかった。
引退を決断したのは403勝目を挙げた翌日の4月18日別府競輪(7着)のレース後だった。
「流れについていけなくて、自分でもう無理だと思ったからです。狭心症の手術を4回しているのですが、検査したところ血流が8割しか送り出せなくなっていて、練習をしていても苦しい状態が続いていました。でも海外にいる息子が6月に帰国することになったので、そこまでは頑張ろうと思ってやってきました」
43年間の現役生活一番の思い出については「まくって2着になった全日本選抜競輪(1988年)ですね。中野浩一さんが優勝したレース」と、一番悔しさが残っているレースを挙げた。
今後については「まだ決まっていませんが、少しゆっくりしたいと思います」と、帰国するご子息に会えることを楽しみにしていた。
佐古は1980年4月18日に防府競輪場でデビュー。1988年には競輪グランプリに出場した(6着)。特別競輪での優勝はなかったが、GIII優勝は15回とトップ戦線で活躍した。ラストランは6月7日の伊東競輪1R(6着)。
今年4月17日には別府競輪1Rで1着。これが通算403勝目だった。なお、同レースで3着の大前寛則(岡山)も引退を発表している。
通算成績は3502戦、403勝、優勝は46回。人情味あふれるレースで愛された“鉄人”が、43年の現役生活に終止符を打った。
なお、現役最年長は森江信行(61歳1か月)となる。
60歳以上の現役選手(※2023年6月9日現在)
選手氏名 | 級班 | 府県 | 年齢 |
---|---|---|---|
北沢勝弘 | A3 | 栃木県 | 60歳8か月 |
小林覚 | A3 | 神奈川県 | 60歳7か月 |
佐々木浩三 | A2 | 佐賀県 | 61歳0か月 |
進藤浩行 | A3 | 千葉県 | 60歳7か月 |
谷尾佳昭 | A3 | 岡山県 | 60歳4か月 |
野崎修一 | A3 | 栃木県 | 60歳4か月 |
森江信行 | A3 | 広島県 | 61歳1か月 |