2023/04/17(月) 14:30 0 23
来月には63歳を迎える現役最年長選手の佐古が友永龍介の先行に乗って1着をゲット。昨年8月松山初日以来の1着で、今年初勝利だった。
「友永はええレースをしているし安心していた。あとは付いているだけだったです」と後輩の頑張りを称えると「松山で勝った時も友永だった。ありがたい。何かあるのかな」とめぐり合わせを喜んだ。
60歳の時に肩鎖関節の負傷や肺気胸などの大けがを負うと、61歳の時は鎖骨、肋骨を折った。
「60歳を超えてから一気にきたね。ようやってますよ(笑)。でも、走れるうちは走りたいから。(後輩たちも)みんな気にしてくれるからありがたい」
不屈のガッツでこれまで幾度の困難を克服してきた鉄人の存在感は検車場にいるだけで重みがあり、周囲にはいつも後輩たちが集まってくる。
現在は代謝候補の30位以内に突入しており、点数を上げたい立場。まだ6月末までは時間があるだけに、この1着をいいきっかけとしたい。
「いや、もうダメ。自分の体は自分が分かっていますよ。もう思い残す事は無い(笑)」と本人は自嘲するが、レース後は誰よりも念入りに自転車の整備に没頭していた。
決して気力は衰えておらず、眼光も鋭く意気軒昂だった。(netkeirin特派員)