2023/03/09(木) 09:30 0 0
レースから引き揚げてくると、地元勢から「黒川さん、おめでとう」と祝福の声が飛び、久々に黒川スマイル。目尻にしわを寄せながらニコニコだ。
53才の黒川が、実に1年3か月振りの1着を、それも地元戦で飾っただけにそれもそのはず。
猪野泰介ラインの3番手からの競走となった黒川は「いや〜、前の同期(櫻井紀幸)だけをとにかく抜いてやろうと思っていただけだったのにね(苦笑)。あれ、どこまでも伸びていっちゃったよって感じで。奇跡の1着だったね」と言いつつも「前走の松戸最終日に昔のセッティングに戻してみたんだよ。結果は4着だったけど、これこれっていう自転車が流れる感じがあったんだよね」と密かに手応えもあった様子。
「久々の1着はどうでした?」と尋ねると、
「一昨年の暮れのここ(21年12月27日)で1着を取って以来。あの時も首になっちゃうと思って崖っぷちだったから、よく覚えていますよ。本当、競輪って分からないね。正直ビックリしちゃっていて、まだ分からないよ」と言いながら、明るい表情は絶えない。
準決勝については「欲はかかないけど、ただ参加するだけじゃないようにしたい」ともう一丁もありそうな雰囲気。
予選よりも濃いメンバーとなる準決勝だが、地元で気合が更に入ってくるベテランの絡みは車券としても押さえておくと面白いかも。(アオケイ・渡辺記者)