2022/12/14(水) 09:30 0 13
14日から西武園競輪場で「ウィンチケットミッドナイト競輪(FII)」が行われる。1Rに出走する中武克雄に話を聞いた。
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代謝制度に引っかかり今期限りでの引退が決まっているが、検車場ではいつもと変わらず超元気で、本当にやめるんですか!? と思わず言ってしまいそうになった。
「ほんとは悔しいよ。悔しいけど、こればっかりはどうにもならん。コロナの世の中で契約解除(レースカット)になったり不運なことが重なって、走りたくても走れない開催が何度かあった。そういうのがなければ、『ひょっとしたら…』って思いはあるけど、それを言っても仕方がない。ルールだからね。今はこれも運命かなって思うようにしています」
年齢的に中武の強かった頃は知らないが、ロス五輪に出場したというのは有名だし、ものすごい選手だったのは間違いない。話の途中で何度も「まだ走れるのに…」と言っていてこっちも少しうるっとなったが、とりあえずは次の仕事も決まっているみたいで、気持ちの整理はできている感じだった。
残りの斡旋はこの西武園と26日にスタートする名古屋の2開催。
「ラスト6レース。追加が来たらラスト9になるけど、いずれにしても残りは数えるくらい。走る以上は少しでも良い着を取りたいし、今回の開催も準決とは言わず決勝を目指して頑張ります。今の心境? 若いやつら、点数(65点)見てなめんなよ! って感じかな(笑)。選手生活36年、最後の意地を見せますよ」
まだラストランではないが、残り少なくなった中武の熱い走りをしっかり見届けたい。(アオケイ・長谷川記者)