まず1、2班戦の主役は新鋭レーサーの村田祐樹に期待。養成所時代は記録会で全てゴールデンキャップに輝いていた逸材。順位は0勝で53位だったが、本デビューすると、9連勝で特別昇班を決めた。昇班しての3場所もパワーを発揮して前場所の川崎では準優勝と能力の高さを魅せている。ほぼ、全てのレースで最終バックを取っており、構えないレーススタイルも好感が持てる。番手は同県の吉川起也。自力選手で器用さはないが、同県の後輩だし意地でも食い下がる。近況、優勝こそないが、決勝進出は外していない。

　同じく同期、真鍋智寛も特別昇班して、これが1、2班戦の一発目。将来のS級のスターだし、いきなりの完全優勝も可能だろう。在所成績は村田祐樹より良く、3位で卒業している。番手は同県で自在選手の三好陽一だ。

　近畿は佐藤成人が点数を持っており安定している。目標にする鮫島康治や中井勇介次第では一発も可能。地元は捲りタイプだが田上晃也が大将格。2場所前の小松島開催で通算100勝を達成。7月開催では特選7着、準決2着、決勝7着だったし、それ以上の成績を望みたい。番手は中国ラインで巧者の郡英治が有力。

　九州は魚屋周成の機動力に同県の萱島大介がマークする。

　ガールズケイリンは日野未来が今年に入って大化けした。松戸GIIIでは児玉碧衣を破る大殊勲。オールスターのドリームレースを走り見せ場は作っている。本人も今は走るのが楽しくて仕方ない様子。美容とブランド物を買うのが趣味と言っているが、自分にお金をかけるのはアスリートにとって良い事だ。玉野競輪場はチャリロトの民間包括委託場。チャリロトのネット番組のレギュラーだったし、いつもより高いモチベーションで走る。

　吉川美穂はレース巧者で長い距離は踏まないが、安定した成績を残している。今期は、すでに6回優勝と、車券の人気は日野未来より上回る。

　あざと可愛さで売っている山口伊吹は実力の完備。近況の大ヒットは8月開催の函館GIIIでの優勝だ。

　他に注目は産休から復帰した長澤彩。ベストの状態ではないが、復帰戦の防府では決勝に進出しており、応援したくなるママさんレーサーだ。