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猪突猛進

【清水裕友コラム】 「結果的にあれが全て」KEIRINグランプリの勝負を分けたポイントとは #4猪突猛進

2022/01/28 (金) 12:00 14

4度目のKEIRINグランプリは8着。そして中6日で新年の走り初め・立川記念(鳳凰賞典レース)を終えた清水裕友。S級S班4年目の戦いはもう始まっている。清水裕友コラム『猪突猛進』第4弾はKEIRINグランプリ2021の振り返りを中心にお届けするとともに、2022年への思いを語ってもらった。

突然の大雪にテンションが…上がった!?(撮影:島尻譲)

ーーコラムも第4弾です。今年もよろしくお願いいたします。

 netkeirin 読者の皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

ーー4回目のグランプリ。発走機でファンと最も近い位置の9番車でした。

 すごい迫力だった。入場制限があったとはいえ、活気が戻ってきてうれしかった。

ーー結果は8着。率直な感想は。

 悔しい結果に終わってしまった。

ーーレースを振り返ってもらいます。初手は郡司ラインが前受けで、前から2番目の中団になりました。

 初手の位置はいろいろと考えたけど、中団からが組み立てやすいかな、という結論で。

ーー赤板で最初にアクションを起こす形になりました。

 吉田君が動いてからでも良かったけど、押さえに来る気配がなかった。打鐘から一気に行かれたら厳しいし、レースがあまりにも動きだしそうになかったので、一旦、前に出てそこから考えようかなって。でも…。それすらさせてもらえなかった。

ーー郡司選手に突っ張られて後方に下げる形になりましたね。

 結果的にあれが全て。あそこはしっかり斬るべきだった。斬り方もヘタクソで…。あれで最後まで不利な形になっちゃった。自分が前受けだったとしても、あのレースをすると思うし。

2番車郡司浩平との攻防 「結果的にあれが全て」(撮影:島尻譲)

ーー吉田選手が仕掛けて、単騎の古性選手が乗っていて、郡司選手は5番手まで引きました。

 郡司さんがどこかに飛び付くんじゃないか、っていう考えもあったけど…。人任せになってはダメ。郡司さんも得意な捲りにかけたんだと思う。

ーー最終ホーム前からもう一度仕掛けて、バックでは捲り出た古性選手の背中が見えるところまで行きました。

 あそこまでに脚を消耗してて、3コーナーの上りではもうキツかった。

ーー競輪祭の落車以来の出走でした。あらためて総括すると?

 落車の影響はなく良いコンディションで臨めたけど、完全燃焼ができたとは言いがたい。自分のレースができなかった。

ーーレース後、松浦選手とはどのような話を?

 やっぱり赤板のところ。「あそこはちゃんと斬らなきゃだったね。来年も頑張ろう」と言ってもらった。“まずは出られるように頑張ります”と伝えました(笑)

ーーレースに“たられば”は厳禁だと思いますが、もしもあそこで先頭に出ていたら、関東ラインに切り込む選択肢もあったんですか?

 流れ次第ですけどね。飛び付くならハコ(番手)に、と決めていた。

ーーそのレースも見てみたかった気もしますが…。グランプリ制覇は来年以降に持ち越しですね。

 また頑張ります!

「自分のレースができなかった」(撮影:島尻譲)

ーーさて、息つく間もないまま新年の戦いが始まりました。今年も立川記念からでした。

 4年連続でグランプリから立川記念の流れ(立川記念は19、20年に優勝、4年連続決勝進出)。気持ちが切れる前に走れるから好き。キツいけどレースに行く流れになるんで。グランプリから日にちが空くと、自分の場合、だらけちゃいそうで(笑)。

ーー3日目の準決勝は雪が降るコンディションでした。

 ちょっとテンションが上がった!

ーー雪で、ですか?

 雨は嫌いだけど、雪はなかなか見る機会がないからテンションが上がった。雪の中のレースも初めてで。それに、そんなに寒く感じなかった。風が強かった前日の方がよっぽど寒かった。

ーー雪が降ると、やっぱり滑ったりするものですか?

 滑りはしないけど、カマシに行った1コーナーはちょっと怖かった。体が浮くような感じになって。なんせ、雪の中でレースしたことがなかったので。それよりも前が見えづらかった。照明と水の照り返しで、上からも下からもライトが当たっている感じだった。

「上からも下からもライトが当たっている感じ」雪の中の走行は少し怖さがあったという(撮影:島尻譲)

ーー今年も決勝進出して、結果は4着。まずまずの滑り出しでしょうか?

 うーん、課題はかなりある。力んで乗っている感じがあるから、どうしても末が甘くなる。もう少し楽に乗れたらな、って思うことはある。体の使い方だったり、(もっと脚を)回せていたところを回せていなかったりするので。立川記念はフレームもセッティングもガラリと替えていって、これからも試行錯誤かな。シューズも普段はプラスチック製を使っているけど、カーボン製が主流なので。ちょこちょこ試したりしているけど、これからも考えていく。

ーー2月の全日本選抜目標ですか?

 もっと先の方かな。ぼちぼち頑張ります。

ーー立川記念後は少しゆっくりできましたか?

 ゆっくりしてもやることがないので…(笑)。特に変わってないかな。それにしても1年が早い。30歳を超えたらもっとでしょうね。気付いたら40(歳)になってそう(笑)。

ーー体調は崩していないですか?

 風邪とかはひいてないけど、立川記念でちょっと気管支をやられて…。もともと、気管支が強くなくて。毎年のことだけど、冬場はどうしても乾燥で咳が出てしまう。今は咳をすると、周りからの目がね…(笑)。違うんですよ! って言いたいけど。レースとかは支障ないけど。

「違うんですよ! って言いたい」(撮影:島尻譲)

ーーそれなら良かったです。そういえば買ったばかりのバイクにもう乗っていないというという噂を聞きました。

 ハーレーを買って、去年の2月か3月だったかな。先頭で信号待ちをしてて、発進しようとしたらエンストしちゃって…。あれは恥ずかしかった(笑)。そこから乗ってない。去年の1月末くらいに納車して、走行距離は130キロくらい。ほぼ新車! 年が明けて、久しぶりにエンジンをかけようとしたら、バッテリーがあがっちゃってかからなかった(笑)。

ーー買い取りたいファンもいるかもしれませんね。話は変わりますが、前回ご協力いただいたサイン入りジャージのプレゼントですが、800人近い応募がありました。

 そんなに!? 思った以上に多くてびっくり。ありがたいですね。松浦先生には及びませんけど。

ーー最後に、S級S班4年目として戦う2022年の目標、決意をお願いします。

 今年もタイトルを目指すのは変わりないけど…。今年はあえて目標を口にしない! 胸の内にはあるけど、わざわざ言いません! わざわざ言う必要もないと思うので。とにかく頑張ります! これからも応援よろしくお願いします。

2022年は…不言実行!(撮影:島尻譲)

(取材・構成=netkeirin編集部)

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清水裕友

Hiroto Shimizu

清水裕友(しみずひろと)。山口県防府市出身。105期。日本競輪選手会山口支部所属。師匠は國村洋。ビックレースはGI「読売新聞社杯全日本選抜競輪」(2020年)、GII「サマーナイトフェスティバル」(2020年)、GII「ウィナーズカップ」(2021年)。

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