鈴木誠のハイブリッド展望

【大宮GIII・決勝レース展望】 地元・埼玉ラインに揺るぎなし!? 平原選手を巡る、手に汗握る攻防に注目!

2021/01/17 (日) 12:00 0

 東日本発祥倉茂記念杯(GIII・大宮競輪)が行われる大宮バンクは、500mバンクであるうえに直線も長く、差しが決まりやすい傾向にあります。しかも冬場は風が強くて、走っていても空気が重たいうえに、向かい風が吹くことも多く、先行選手はさらに苦戦する傾向が見られます。ただ、気温が高かった初日はバンクコンディションも軽く、先行選手も最後まで脚を残せるような印象を受けました。

 3日間を通してみても、気温の低い日は差しが決まりやすく、高い日は先行選手が押し切るような傾向となっていました。最終日も気温と風の影響がレースにどう反映されているかを、1レースから注目しながら、予想に役立てていただければと思います。

 決勝には、風やバンクコンディションの影響も感じさせないような走りを見せてくれた、S級S班選手が3人揃いました。その並びですが、森田選手-平原選手の地元埼玉の2人に、福島の佐藤(慎)選手が付けて、このレースでは唯一となる3車でのラインを形成。

森田-平原の息の合った連携に佐藤慎太郎が加わり盤石の3車ラインに

 もう1人のS級S班である、山口の清水選手には、熊本の合志選手が付けた西日本ライン。千葉の岩本選手の後ろには、神奈川の東選手が付けて南関東ライン、新潟の鈴木選手には、茨城の河野選手が付けています。

 ポイントとなるのは埼玉の2人の後を走る、佐藤(慎)選手といえるでしょう。予想をするうえで自分が決勝に残っている選手ならば、どうするかを常に考えます。自分が佐藤(慎)選手の立場なら先行が望める森田選手であり、番手ながらも、自分から出て行ける平原選手の後ろは、最も勝利に近いポジションとなりそうです。

ポイントとなるのが、埼玉の2人の後を走る佐藤慎太郎だ

 埼玉の2人も佐藤(慎)選手が付けてくれることで、ラインに厚みが増してくるのは歓迎でしょうし、先行が予想される森田選手も思い切ったレースを見せてくれそうです。

 地力型の選手で先行するのは森田選手だと思いますが、まず、スタートを取りそうなのは岩本選手が引っ張る南関東ライン。その後ろに車番的にもすんなりとその後ろを取れそうな森田選手が、後ろの2人を引き連れていきそうです。

 西日本ラインと新潟の鈴木選手と茨城の河野選手は、その後ろからになりそうですが、後方から鈴木選手が動き出した時に、清水選手も合わせていくはず。ただ、2人ともに自分が踏める位置からではないと先行はしないと見ていますので、そこを森田選手が一気にかましていくと思います。

 先行していった3人の後ろには、西日本ライン、その後ろには新潟-埼玉のラインが付けていきそうです。最後方となった南関東ラインですが、流れが緩むようだと、岩本選手が一気に仕掛けていくことも考えられます。

流れが緩むようだと一気の仕掛けがありそうな岩本俊介

 個人的にこのレースで注目しているのは鈴木選手です。初日、2日目ともに上がりタイムも良く、準決勝こそ先行した選手をかばうようなレースとなりましたが、自分で動ける決勝は、得意の捲りを繰り出してくるはずです。

自分で動ける鈴木庸之、得意の捲りを繰り出すか

 まとめになりますが、本命は平原選手、対抗は佐藤(慎)選手、連下は清水選手となりますが、怖いのは穴に指名した鈴木選手の一発ではないでしょうか。展開によっては、平原⇔鈴木の折り返しもじゅうぶんにあり得ると見ています。

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鈴木誠

千葉県市原市出身。日本競輪学校第55期卒。千葉経大付属高校の頃から競輪に没頭し、吉井秀仁氏に師事。現役時代はすべての戦法を完璧にこなし、「本物の自在型選手」と評されるほど多彩なストロングポイントを武器に、引退するまで長きにわたってトップ選手として君臨した。現役時代は通算3058戦665勝、優勝109回(うちGIは競輪祭新人王を含め4回、GP1回)、年間賞金王1回、通算獲得賞金は17億を超える。18年7月に、ケガのため惜しまれつつ引退。引退後は選手経験を生かし、解説者として活躍。スピードチャンネルなどの番組にも出演している。

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