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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【共同通信社杯予想】北日本の勝ち筋を断つのは誰だ!? 地元の山口拳矢に勝機あり/決勝レース展望

2021/09/20 (月) 12:00 2

岐阜競輪場で開催されている「共同通信社杯(GII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日16時30分発走予定。


自動番組ならではの競輪がある

 共同通信社杯と言えば、一次予選・二次予選ともに自動番組が定着している。急遽、脇本雄太が欠場し、松浦悠士が優勝候補筆頭に躍り出た。開催前は自動番組だし、思わぬ展開でSS班の苦戦ってあるかもな? と懸念していたが…!

 まさかあの松浦悠士が一次予選で敗退とは! しかも四国3車が逃げ、絶好の4番手を取って、勝負ありと思っていたのにだよ! 信じられるかい…!? 好位を取った事が油断を招いたのかもしれないね。

 二次予選Bで芦澤兄弟が乗り合わせた事も自動番組ならでは。弟・辰弘は大恩ある兄ちゃんのために何をするんだ? 追い込み屋なのに逃げを打つのか? とオレの好奇心がウズいた。結果は弟・辰弘が逃げ、兄ちゃんの大輔が番マクで準決勝へ。

芦澤兄弟の連係が湧かせた二次予選B、弟・辰弘が前で逃げた(撮影:島尻譲)

準決勝、山口拳矢の強さは地元割り増しで説明できない

 準決勝10R、3角まくりで届くとは…! ヤマケンの強さはホンモノだ! いくら地元3割増しとは言っても、このメンバーでだよ!? これは決勝戦が楽しみになったぞ! 11Rは太田竜馬の逃げを番手清水裕友が回り、3番手を取った郡司浩平と直線勝負になり、順当に決まった。

準決勝11Rは5番車・郡司浩平が1着、2着は9番車・清水裕友(撮影:島尻譲)

妄想先取りレース実況! 北日本の二段掛けはSSが許さないだろう

 さて決勝予想、まずは並びから整理してみっか。スタート早い新田祐大が前を取り、⑧新山響平-③新田祐大-⑤守澤太志の北日本。その後、単騎の①清水裕友、単騎の②山口拳矢がこのあたりに構える。枠なりで⑦郡司浩平-④鈴木裕の南関コンビ、⑨平原康多-⑥杉森輝大の関東タッグと続く。(⇐⑧③⑤・①・②・⑦④・⑨⑥)

 この並びならば、勝負どころで平原-杉森が動き、郡司-鈴木が切る。更にそこを清水かヤマケンが出て、新山がかまし、並びは一巡。最終バックを新山が取れば番手の新田がV。後ろの守澤まで流れ込み、ワンツー決着。まずはこれで完結だよ! あるとすれば、ここに郡司が割り込み、どこまで迫るか? といったところ。まあこんな展開がオーソドックスか。

順当な展開であれば北日本の番手・新田祐大が優勝に近いだろう(撮影:島尻譲)

 さて、妄想の本領発揮はここからだ。見え見えの北日本の二段掛けは郡司も清水も平原も許すまい。当然番手に飛びつき狙いに出るはず…。となれば、ひょっとしてヤマケンもある。

 とりわけ町田太我にGIII優勝を先に越され、内心ヤキモキしてるヤマケンは何でもありで攻めるぞ! SSが分断狙いなら尚更、好展開が訪れるだろう! ヤマケンの渾身のまくり炸裂で地元V。この場合の買い目を整理すると、ヤマケンの頭から分断しそうなSSの3人に守澤と新山を加えておくことをおすすめする。②-⑦⑨①⑤⑧でいかがですかね!?

地元GIIで優勝なるか山口拳矢(撮影:島尻譲)

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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