2021/09/05 (日) 12:00 2
向日町競輪場で開催されている「平安賞(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日16時35分発走予定。
村上義弘を筆頭に“地元勢オールキャスト”と言っても過言ではない豪華な布陣の平安賞。今春、競輪の神様と崇められた松本勝明御大が93歳で天寿を全うした事も重なり、否が応でも「やらなければ」となっていたはず。こりゃ「初日から飛ばすしかねえ!」
一次予選の地元が出場するレースは堅い。「オッズを見るとしくじるぞ…」とコツコツ作戦で、時折は穴を少々交え買ってみたが…結果は散々(T-T)/初日特選も『脇本雄太が地元3車を連れて突っ張り先行でライン決着』を想定し狙ったんだよね…。この目論見もハズレ…。「もうワケわからん!」とパニック状態に陥った!
冷静になり振り返ると「地元記念は別格なんだ!」と、とりわけ今回は気負い過ぎていたのかもしれない。特選で新田祐大が失格となり脱落…、“脇本雄太一強”が出来上がっちまった!
準決勝9Rは大石剣士がまくり、佐藤慎太郎さんは内振り切り。10Rは眞杉匠が逃げ切り、ライン上位独占。8番手に置かれた松浦悠士は不発。この時点でもう脇本雄太の優勝はほぼ間違いない。その後の11Rは『ワッキーのひとり旅』、圧巻のワンマンショーだった。どうしよう(>_<)!! ワッキーからの筋違いしか妄想が湧かない!
決勝は①脇本雄太-⑤村上博幸の近畿コンビ、⑨眞杉匠-③佐藤慎太郎-④大森慶一の東日本勢、⑦大石剣士-②内藤秀久-⑧田中晴基の南関トリオに、単騎は熊本の⑥瓜生崇智という並び。(⇐①⑤・⑨③④・⑦②⑧・⑥)
脇本に前を取らせ、眞杉が切る。そこを大石がジャンからブンガケ先行になる。車間は大きく空くだろうが、それでも物凄いスピードで脇本が一人で行ってしまうぞ。すると大石が脇本を追いかけ、内藤が差して2着だろ。眞杉が脇本を追う展開もあり、そのまま眞杉の2着あるいはゴール前逆転で慎太郎さんしか思いつかない! まさに脇本の頭から2着探しだね。
もう、こうなりゃワッキーのバンクレコードを期待するか…! ちなみにバンクレコードは2014年8月1日に深谷知広が10秒04を記録している。ん? 待てよ? アッと! そうだ!
バンクレコードを狙うには、自ら仕掛けるよりも前の選手にスピードをもらう方が出やすい。しかも深谷が叩き出してるとなれば、脇本も『バンクレコード更新』に燃えるのでは? するとお皿バンクが盲点になるかも。苦し紛れのハイリスク妄想だが、一つひらめくものがある。
大石の逃げを眞杉が自分のタイミングでまくり、『ラインは家族』が信条の慎太郎さんが脇本を止めたら? 眞杉のV(^^)! …うーん。それでもその遥か彼方にいるのがオリンピアン・脇本か!?
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。