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伝説ヤマコウ 炎のレース展望

【滝澤正光杯予想】今節の中川誠一郎は一味違う!強敵集う決勝でどう戦い抜く!?/ヤマコウ展望

2021/08/24 (火) 12:00 7

 こんにちはヤマコウです。

 松戸競輪開設71周年記念滝澤正光杯、決勝を迎えました。メンバー、ライン構成は以下の通り

③中川誠一郎(熊本・85期)ー⑧荒井崇博(佐賀・82期)
①吉田拓矢(茨城・107期)ー⑦佐々木雄一(福島・83期)
②松浦悠士(広島・98期)ー⑤岩津裕介(岡山・87期)ー⑥藤岡隆治(徳島・98期)
⑨渡邉雄太(静岡・105期)ー④山口泰生(岐阜・89期)

 今回から、滝澤正光杯は松戸記念で行われます。千葉競輪場が250バンクになるので、記念競輪はやらないという判断なのでしょう。250競輪は全くの別物と考えて良さそうです。

 松戸競輪に持ってきてまで滝澤正光杯を行うということは、それほど偉大な選手という証です。かつて滝澤正光杯を優勝した村上義弘(京都・73期)は「先行選手としてこの冠は優勝したかった」と答えました。先行選手にとって特別な大会なのです。

 その滝澤正光杯決勝は、どういった展開になるでしょうか?

 連日、存在感ある走りをしているのは③中川誠一郎です。彼は準決で新田祐大(福島・90期)を破って決勝入りしました。ムラがあって買い辛い選手ですが、今節は別人です。

撮影:島尻譲

 ③中川は、準決同様前受けから進めると読みました。彼が前受けだと①吉田はその後ろを取るでしょう。そして②松浦が後ろ中団。後ろ攻めが⑨渡邉となります。

S.③⑧、①⑦、②⑤⑥、⑨④

 この態勢だと、まず⑨渡邉がレースを動かします。②松浦は先行するかどうか分からない⑨渡邉の動きに併せるより、⑨渡邉が動いた上を一度叩いて①吉田や③中川を待つと思います。

 準決で命拾いをした①吉田が②松浦を叩きます

←③⑧
打鐘.①⑦、②⑤⑥、⑨④

 この態勢で③中川が動けば①吉田は3番手に入ることができますが、③中川が来なければ先行になります。その時は、3番手が②松浦になるので優勝が近いと思います。

 ただ、今節もそうですが③中川の動きはとてもいいです。昨日の武雄FIで瓜生崇智(熊本・109期)が優勝したのも刺激になったと思います。そして、10月に熊本GIIIがあるので、ここに向けて調子を上げている印象です。熊本GⅢの誠ちゃんはいつもむちゃくちゃ強いですから(笑)。

 私は③中川は打鐘でかますと見て

   ←③⑧
打鐘. ①⑦ ②⑤⑥ ⑨④

H.③⑧ ①⑦ ②⑤⑥ ⑨④

 ③中川が打鐘目掛けてかます時は①吉田もかなり踏んでいると思うので、⑧荒井は離れている可能性もありそうです。

     ←②⑤⑥
   ←①⑦ ⑨④
B.③⑧

 新田祐大のホームまくりを併せた③中川の先行を位置取りで脚を使った①吉田がまくるイメージが湧きません。その後ろの②松浦も同様です。

 私の本命は③中川。

③ー⑧=①②
③ー⑧ー⑦⑤

 打鐘で③中川がかまさなかったら①吉田が先行していると思うので②松浦が3番手から捲って

②ー⑤ー⑦⑨④

 ②松浦の調子も悪くないと思います。ただそれ以上に③中川の調子がいい。そこに期待して中川誠一郎の逃げ切りに期待しました。

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山口幸二

Yamaguchi Kouji

岐阜県大垣市出身。日本競輪学校62期卒業の元競輪選手。1988年9月に大垣競輪場でデビュー、初勝利。1998年のオールスター競輪で完全優勝、同年のKEIRINグランプリ'98覇者となる。2008年には選手会岐阜支部の支部長に就任し、公務をこなしながらレースに励む。2011年、KEIRINグランプリ2011に出場。大会最年長の43歳で、13年ぶり2度目のグランプリ制覇を果たし、賞金王も獲得した。2012年12月に選手を引退、現在は競輪解説者としてレース解説、コラム執筆など幅広く活動する。父・山口啓は元競輪選手であり、弟の山口富生(68期)、息子の山口聖矢(115期)・山口拳矢(117期)は現役で活躍中。

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