2025/03/27 (木) 18:00 26
ネットケイリンをご覧のみなさん、今月もこんにちは(ꇐᴗꇐ)太田りゆです! 3月は3場所中、平塚と四日市の2場所で完全優勝中です! 残り1場所の武雄でも優勝して3月完全コンプリートしたいなと思っています⸜(˙꒳˙)⸝今回のコラムでは四日市を振り返りながら、私の武器「捲り」についても話してみようと思います。
四日市は初めての4日制でした! 実は初日が終わったあたりからなんだかお腹がピーピー××××になっちゃって……。プロとして体調管理は当たり前なのに……。本当に恥ずかしいけど、自分は車券の対象だし、お客さんにも報告した方がいいと思って「体調が優れないけどパフォーマンスに影響があるかはわからない」なんて、はじめて曖昧なコメントを出してしまいました。
でも自分の状態を正直に明かしておきたいと考えてのことです。もしも困惑させてしまった方がいたらごめんなさい。今までも注意してきたことですが、これからもどういう時にどういったコメントを出すのがいいのか? を自分なりにしっかり考えていこうって思います。
その体調ですが、今回のシリーズで同部屋だった加瀬加奈子さんと渡辺ゆかりさんが、競輪選手生活初心者な私を心配してくれて、「こういう時は医務室に行くといいのよ」とすぐに連れて行ってくれました。先輩、優しいなぁ(›´ω`‹) ケロッと元気になりました! 本当に助かりました!
私の1番の武器は「捲り」です。私の場合、捲りを狙うタイミングは様々です。
・瞬時にスピードを感じて“緩んだ”瞬間
・隊列が短くなった瞬間
・相手が自分を見ていない瞬間
・自分の前の選手が動いて、それに乗った瞬間
「捲り」と一言で表現しますが、レース毎の展開に応じて毎回タイミングは少しずつ違います。細かいことをいえば、バンクには4つのコーナーがあり、傾斜角度(カント)もありますよね。コーナーの入口は上り、コーナーの出口は下りになっているわけです。そのちょっとした上りや下りを上手く利用して、後ろの相手に少しでも難しく踏ませるようにしたり、自分のペースを上手く上げたりすることもできます。
自転車は空気抵抗が大きく影響するので、捲りを打つ時の目線やライン取りなんかでも大きな差がでます。そういうひとつひとつの細かい事を何度も何度も練習して習得しています! なので、毎回の「捲り」の“ちょっとした差”をレースで見てもらえたらいいな♡♡と思っています(。・ω・。)
話を四日市に戻しますね。決勝は自分の前にいた太田瑛美選手が動いた時に自分も行くのか行かないのか一瞬悩みましたが、ナショナルの時にブノワとジェイソンに『なんでちゃんと前を追わないんだ!』って何度も厳しく指導されていたおかげで、それがフラッシュバックしてきました。「わっ!これは行かなきゃ!」って身体がちゃんと勝手に動きました⸜(˙꒳˙)⸝
「あー、ナショナルのコーチたち、ありがとう〜身になってるよ〜」という感じでチームから離れた今もジェイソンやブノワに支えてもらっています。ブノワやジェイソン、ナショナルチームのスタッフ勢からも普通開催で優勝したらほぼ必ず『おめでとう』ってメッセージももらうんです♡最近は勝ってもなかなか褒められませんから、やっぱり嬉しいです♡♡♡
競輪に専念して間もないですが、ナショナル時代に戦ってきた経験を武器に戦っているのも事実。ガールズケイリンのレースで迫力ある走りができるように頑張っていきますね!
そうそう! プライベートの方ではなんと購入したマイホームのリフォームが終わりました! 次の武雄が終わったら、いよいよお引越しです! 心機一転したくて、伊豆に住んでいた頃の家具家電はぜーーんぶ撤去してきたので一から全て揃えてます! お気に入りのお家にできたらいいなー♡(´ `)
さあ、武雄は初参戦のバンク! 暖かくなってきたし、ぜひ皆さん現地へ応援に来てくださいねーー!!! さいごに読者さん(ボディビルダー)の質問に答えて終わりまーす♡
ーーいつも活躍を楽しみにしています。私は17年以上ボディビル大会に挑戦し続けていますが、脚が細いです。脚を太くするのに有効な練習方法やトレーニングは何でしょうか? りゆ選手はスクワットだと何キロ上げるのですか?
スクワットは120kg×6です! なかなか1repはやりません。大きくしたいなら高重量を扱うのが1番です! 是非、自転車を1番重たいギヤにして坂道ダッシュしてくださいʕ◦`꒳´◦ʔ笑笑
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太田りゆ
Ota Riyu
埼玉県上尾市出身。112期生のガールズケイリン選手。2017年7月、高松競輪場でデビューし初勝利。同開催で完全優勝を成し遂げ、デビューシリーズから大きなインパクトを与えた。また自転車競技選手としてナショナルチームに所属し、数々の国際大会に出場。2019年のワールドカップでケイリン種目で銀メダルを獲得した。2021年の東京五輪にはリザーブ選手として日本代表に選出された。東京五輪終了後はパリ五輪をめざしナショナルチームで活動する一方で、ヨーロッパエリアで開催しているチャンピオンズリーグにも参戦。チームの支援のない状況下で世界の強豪を相手に戦い抜いた。2022年、2023年とアジア選手権スプリント種目で金メダルを獲得し連覇を果たしている。そして2024年、日本代表選手に選出され、パリ五輪に出場。ケイリン種目では日本人女子歴代最高順位となる9位の成績を残した。パリ五輪終了後に日本代表引退を宣言し、競技を引退。ガールズケイリンに専念することを表明した。趣味はメイクとファッション、ディズニー。パワーの源はコカ・コーラ。