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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【九十九島賞争奪戦予想】松浦悠士の参戦は荒井崇博にとって“諸刃の刃”/佐世保記念で狙いたい選手たち

2024/12/19 (木) 08:00 2

 年の瀬を迎え、ぼちぼち年越しの準備って事で大掃除をする事になった。そこでオレの役割といえば力仕事になるんだが…。あまり気乗りがしねえ。カミサンのミッションに従い、まず庭に放置してるテーブルと椅子をキレイに洗ったりするんだが、こまめに洗ってなかったツケがまわり、手こずる羽目になった。ポーカーフェイスでやってるつもりなんだが、イヤイヤ感が出てるようで手厳しい「指導」が入る。柔道なら指導3本で1本負けになっちまうってわけだ。

 その後、窓ガラスの汚れを拭き掃除するんだが、四角い窓を丸く拭くモンだから「四角の汚れが取れてない」と、これまた「指導」! 鬼軍曹化したカミサンの目をごまかすのは難しく、厳しいチェックが入る。いかに日頃やってねーかって事で3本目の「指導」が入った! これでノックアウトの1本負けになっちまった。九十九島賞争奪戦は「技ありか、合わせ技1本」で勝ちを目指してみるべ!

“荒井祭り”に待ったをかけるキーマンは松浦悠士

 まず主力どころのS班は慎太郎さんと深谷知広に追加で松浦悠士の参戦になった。それに浅井康太、菅田壱道、坂井洋、佐々木悠葵、窓場千加頼らの好メンバーも加わり激戦模様になるはず。

 一方、地元からは荒井崇博、山崎賢人が迎え打つが、他にも地元勢を盛り立てる北津留翼に伊藤颯馬、嘉永泰斗たちが揃い、今年のGIIIファイナルは荒井祭りになりそうに見える! だが、松浦悠士の参戦が荒井には敵にも味方にもなり得る“諸刃の剣”ってわけだ。松浦が荒井祭りを阻止するキーマンと言っても過言ではない。

 予選クラスに目を向けても充実したメンバーが揃い、軸はぶれる見込みは少ないはず。特に井上昌己は地元3割増しだし和田圭、杉森輝大は展開次第で上位に食い込む力量があり侮れない。他にも青野将大、村田祐樹の自力型に岩津祐介、村田雅一、佐々木龍らマーク陣も安定感がある。

器用な板垣昴、復調した中西大

 妄想は板垣昴、中西大を掲げておく。板垣は先行まくりに加え自在戦をこなす器用さが持ち味だし、相手次第で番手飛びつきもある。かたや中西は積極的な走りが目立つし、復調気配に見える。

 直線の短いこのバンクならチャンスあるべ! ここらで“1本”を期待ってわけだ。初日は地元番組に入れられて燃える板垣が発奮すると思うぞ。

初日オレが狙いたいのは9R! 板垣の自在性が光るかも

 ってことで初日の妄想は9Rにするべ。まずは並びを整理する。⑦嘉永泰斗-⑤阪本和也-①山口貴弘の九州ライン、②仁藤秀-④山本紳貴の南関コンビ、東北は③板垣昴-⑨佐伯翔、⑥犬塚貴之-⑧吉田健市の愛知コンビとなっている。初手は枠なりで⇐⑦⑤①・②④・③⑨・⑥⑧と見る。

 後方から犬塚が押さえにいけば板垣がこれに合わせ切る。嘉永は地元阪本が付くし、犬塚の押さえ方次第では突っ張りもあり、番手阪本と嘉永の⑤=⑦、突っ張れば山口の流れ込みで⑤-①、板垣が強襲し⑤-③までが本線になる。

 妄想展開は“前受けは嘉永”になる。そこを犬塚が押さえ、さらに板垣が叩く。嘉永が素早く巻き返すと、「待ってました!」とばかりに板垣が飛びつき坂本を捌き③=⑦! これが妄想〆になるべ。

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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