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トップトレーナーの”競輪愛”予想

【競輪祭予想】主導権を握るのは寺崎浩平か犬伏湧也か、“背景にあるもの”を読み切る

アプリ限定 2024/11/24 (日) 00:00 59

競輪歴40年、競輪を愛してやまない矢作芳人調教師が小倉競輪「朝日新聞社杯競輪祭(GI)」決勝を大予想!いよいよ今年最後のGI覇者とKEIRINグランプリ2024出場選手が決定する。運命の一戦は11月24日(日)20時40分発走予定。

後味の悪い深谷のグランプリ消滅

 他媒体の話で恐縮であるが、先日当厩舎所属騎手の坂井瑠星と眞杉匠の対談企画があった。対談内容の詳細は聞いていないが、競馬以外の競技にほとんど興味を示さない瑠星が「先生、静岡グランプリに連れて行って下さい。眞杉君のレース見たいです!」と言って来るぐらいだから、話はかなり盛り上がったのだろう。漢字の「競輪」が出来る漢・眞杉は競馬馬鹿の心をも掴んだようだ。

 その眞杉も悪魔の展開と犬伏のパワーの前に敗れた。古性は輪界の第一人者としてはいただけない失格で、同時に深谷の地元グランプリも消滅した。少し後味の悪い準決勝となってしまった。

準決勝12Rゴールシーン、落車した郡司浩平と深谷知広の姿はなかった(写真提供:チャリ・ロト)

主導権を握るのは寺崎か犬伏か

 決勝は3分戦プラス単騎浅井のメンバー構成、ラインの結束力としては実力に超抜のデキを備えた脇本を中心とする近畿勢が圧倒する。

 ただラインの先頭を任された寺崎はもう先輩脇本のために駆けるだけの選手ではないし、脇本のグランプリ出場が確定した以上その必要もない。むしろワッキー(脇本)は寺崎を援護したい気持ちではないか!? 寺崎は自分が獲るための捲り1発に賭けると考えたい。自然と主導権を握り風を切るのは犬伏となろう、この若武者には来年がある。

犬伏湧也(写真提供:チャリ・ロト)

 そうなればワッキーと双璧を成す超抜のデキ、唯一の4連勝松浦の出番となる。昨年のグランプリ覇者松浦も今年は落車が多くて、はっきり言って全く噛み合っていなかった。しかし今回は違う! この競輪祭を獲らなければグランプリは無いと決まってから、何か吹っ切れた感じだ。松浦が犬伏の番手から抜け出す。

背水の陣で迎えた今節、松浦悠士は無傷の4連勝(写真:チャリ・ロト)

 印は迷いなく◎松浦○脇本✕寺崎△荒井△浅井で、車券は松浦と松浦が仕事できない遅めの捲り追い込みに構えた時の寺崎の折り返し1=4→239を本線にする。

 ワッキーは寺崎の不発の際に遅めの捲りとなりそうで、頭までは無しと読む。押さえは折り返し無しの1→23→2389。個人的には松浦の逆転グランプリだけを応援して彼の頭しか買わない。普通に走れば勝てる、頼むぞ松浦!

矢作芳人

最終の買い目(3連単)

勝負  ①=④→②③⑨
押さえ ①→②③→②③⑧⑨

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矢作芳人

Yahagi Yoshito

東京都出身。栗東で開業するJRA調教師。父は大井競馬の矢作和人元調教師。東大合格者数日本一の開成中学・高校に入学するも、大学には進学せず競馬界を志す。オーストラリアでの修業の後、JRA競馬学校厩務員課程に入学。厩務員、調教助手を経て、2004年に超難関の調教師試験に合格。翌年厩舎開業。これまで日本ダービー2勝(ディープブリランテ、コントレイル)、米ブリーダーズカップ2勝(ラヴズオンリーユー、マルシュロレーヌ)、優勝賞金13億6000万円のサウジカップ(パンサラッサ)など国内外のGlを多数勝利。2022年は59勝で通算5度目のリーディングトレーナーに輝いた。日本・世界を代表するトップトレーナーにして、年間365日のうち360日は車券を買うという、底知れぬ競輪愛の持ち主。

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