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山田裕仁の一発逆転!波乱注意報

【寛仁親王牌予想】ヨーロッパ(468)による確定板独占も夢ではない! 7レースで大波乱注意報発動

2024/10/18 (金) 23:15 4

GI開催特別コラム「山田裕仁の一発逆転!波乱注意報」。帝王・山田裕仁が、開催前半〜中盤までの選手の調子をチェックし、展開から"買えるヨーロッパ(468)"を紹介。元選手ならではの視点から、狙い目の2レースをお届けします。▶山田裕仁の見解と買い目はこちら

ヨーロッパ(468)とは?
 競輪では各レースにおける「能力的にやや見劣る選手」「競走得点の低い選手」が、4番、6番、8番に入ることが多いことから、ひとくくりにしてこのように呼ばれています。とはいえ、展開やデキ次第では上位への食い込みが十分に可能。その場合には高配当も期待できます。そんなヨーロッパの中から、とくに好走&激走が期待できそうな選手と推奨理由について解説します。

【予想レース①】
弥彦1R 寛仁親王牌(GI)S級一般

①大槻寛徳(85期=宮城・45歳)
②田尾駿介(111期=高知・32歳)
③根田空史(94期=千葉・36歳)
④晝田宗一郎(115期=岡山・25歳)
⑤山賀雅仁(87期=千葉・42歳)
⑥小林潤二(75期=群馬・52歳)
⑦神田紘輔(100期=大阪・38歳)
⑧堀内俊介(107期=神奈川・34歳)
⑨坂本貴史(94期=青森・35歳)

【初手・並び予想】
←⑨①⑥(混成)④②(中四国)③⑧⑤(南関東)⑦(単騎)

【注目のヨーロッパ】
⑧堀内俊介
④晝田宗一郎

展開有利な⑧堀内俊を中心に据える!

 デキの冴えない選手ばかりが集う、第1レース。三分戦で単騎が1名というメンバー構成で、そこまで動きのある展開にはならないだろうが、それでもそうそう順当には決着しないだろう。人気の中心は南関東勢の先頭を任された③根田空となりそうだが、後ろ攻めから得意のカマシ捲りで出切ったとしても、果たしてどこまで粘れるか。展開が向きそうで注目したいのは、③根田空の番手を回る⑧堀内俊だ。

 ここでは比較的いいデキに感じるのが①大槻寛で、ここは⑨坂本貴の番手を回る。しかし⑨坂本貴は前節で落車しており、その影響かこのシリーズでは9着、9着と惨憺たる結果に終わっている。ライン先頭がこれでは①大槻寛も厳しく、当然ながら北日本勢の後ろについた⑥小林潤も期待薄。前受けからの組み立てでも、③根田空や④晝田宗に斬られて、後方に置かれるケースが十分に考えられる。このラインは、評価を大きく割り引きたい。

 とはいえ、③根田空も調子はいまひとつで、主導権を奪ったとしても最後まで粘りきれるかどうかは微妙なところ。前から③⑧⑤④②⑦、または③⑧⑤⑦④②という隊列で勝負どころを回るも、末を欠いて⑧堀内俊に差されるパターンや、中団から捲る④晝田宗に捉えられるパターンのほうがイメージしやすい。⑧→③や⑧→⑤はもちろんのこと、スジ違い決着となる⑧→④や④→⑧からのフォーカスにも食指が動く。

 この展開だと、④晝田宗が中団から綺麗に捲りきっての④②もありうるが、ここまで押さえるかどうかは直前のオッズ次第。基本的には、主導権を奪った③根田空の番手から⑧堀内俊が差しての3連単「⑧-③④⑤-②③④⑤⑦」12点が本線となる。ヨーロッパのワンツー決着にでもなれば最高で、配当は一気にハネるはず。北日本勢の評価を大きく割り引き、かつ③根田空を1着では狙わないというのが、儲かる買い方となりそうだ。

堀内俊介(写真提供:チャリ・ロト)

1Rのプロ予想を見る

【予想レース②】
弥彦7R 寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)S級特選

①山田久徳(93期=京都・37歳)
②守澤太志(96期=秋田・39歳)
③小倉竜二(77期=徳島・48歳)
④小松崎大地(99期=福島・42歳)
⑤井上昌己(86期=長崎・45歳)
⑥久米康平(100期=徳島・33歳)
⑦福永大智(113期=大阪・26歳)
⑧佐々木龍(109期=神奈川・33歳)
⑨嘉永泰斗(113期=熊本・26歳)

【初手・並び予想】
←⑦①(近畿)④②(北日本)⑧(単騎)⑥③(四国)⑨⑤(九州)

【注目のヨーロッパ】
④小松崎大地
⑧佐々木龍
⑥久米康平

ここはヨーロッパによる確定板独占も夢ではない!

 ラインが4つに単騎が1名というコマ切れ戦で、かなり出入りの激しい展開となりそう。ここは積極的に主導権を奪いにきそうな⑨嘉永泰が人気の中心となるだろうが、夏に体調を崩して以降はデキが冴えず、このシリーズでの動きもどうもピリッとしない。相手も揃っているここで人気となるならば、嫌ったほうが格段に面白いのではないか…というのが、今回の動きをみての判断である。

 また、前受けからレースを組み立てそうな近畿ライン先頭の⑦福永大も、そこまで信頼できそうな雰囲気にはない。一次予選3着、二次予選でも3着と悪くない走りはしているのだが、ここは負け戦とはいえ相手関係はかなり強力。⑨嘉永泰と主導権は争わず得意の捲りで勝負してくる可能性が高そうだが、斬って斬られてが繰り返された結果、ポジションが悪くなってしまうケースも考えられる。

 そこで注目したいのが、中団から捲る北日本ライン先頭の④小松崎。番手に②守澤太がついたことは④小松崎にとっても心強いはずで、勝負にもいきやすくなった。車番に恵まれたのも大きく、初手3番手から④小松崎らしい立ち回りの巧さをみせて、勝負どころでいいポジションを確保できそうだ。デキ自体もけっして悪くはないので、⑨嘉永泰が道中で脚を使わされるような展開に持ち込めれば理想的だろう。

 また、北日本ラインの「直後」につけそうな四国ライン先頭の⑥久米康や、単騎で自在に立ち回る⑧佐々木龍も要チェック。④小松崎が捲りきって先頭に立ち、④②⑥③⑧や④②⑧⑥③といった隊列で直線に向かうカタチにでもなれば、ヨーロッパが複数絡んでの超高配当がみえてくる。本線は3連単「④=②-①③⑥⑧⑨」の10点あたりになるが、④=⑧⑥から手広く流す夢車券も、薄くでいいので押さえておきたい。

小松崎大地(写真提供:チャリ・ロト)

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山田裕仁の一発逆転!波乱注意報

山田裕仁

岐阜県大垣市出身。日本競輪学校第61期卒。KEIRINグランプリ97年、2002年、2003年を制覇するなど、競輪界を代表する選手として圧倒的な存在感を示す。2002年には年間獲得賞金額2憶4434万8500円を記録し、最高記録を達成。2018年に三谷竜生選手に破られるまで、長らく最高記録を保持した。年間賞金王2回、通算成績2110戦612勝。netkeirinでは当コラムのほかに、グレードレースを総括する「山田裕仁のスゴいレース回顧」も担当。

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