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太田りゆ“ノーメイクな私の本音”

【太田りゆの代表引退】めぐまれた動物園から“野生の大草原”に解き放たれたライオンそのもの(笑)

2024/09/27 (金) 18:00 23

パリ五輪を終えてナショナルチームでの活動を終えた太田りゆ(写真提供:チャリ・ロト)

日本代表を引退、温かいセレモニーに感激

 ネットケイリンの読者のみなさん、今月もこんにちは! 太田りゆです! パリオリンピックも終わり、ここで正式に日本代表を引退しました。

 先日、行われた「自転車競技トラック全日本選手権」では、すごく盛大な引退セレモニーを開催してもらって、日頃から応援してくれている方々や一緒に過ごしてきたチームのみんな、私をサポートし続けてくれたナショナルチームの豪華先輩の新田(祐大)さんや深谷(知広)さん、前田(佳代乃)さんまで駆けつけてくれて本当に嬉しかったです。

チームメイト&スタッフのほかOB・OG選手も駆けつけた(写真:著者提供)

たくさんの人に囲まれて新たなる船出へ(写真:著者提供)

花束を抱え感謝で溢れる(写真:著者提供)

 改めて、本当に今までたくさんの温かい応援をありがとうございました♡次のロスオリンピックでは日本がメダルを獲得できるように、私も応援していきます!

たくさんのお仕事に奔走する日々!

 そんな私は今、競輪選手としてデビュー後、初めて「自立した⸜(◍´˘`◍)⸝」という感覚になってきています。今までは動物園で大切に飼育されていたライオン的な感じでしたが、初めて野生に解き放たれて、広すぎる大草原を猛ダッシュしてる! そんな感覚…。(ん?この文章で伝わってる?)

 トレーニングもメディア活動もオフもケアも。その全てが管理してもらっていての、“囲い”があったものだったと実感しているんですよね。今は、すべて自分で決定して自由にやっています。ありがたいことに色々なお仕事の依頼を受けて、「できる限りやろう!」と全部受けています。そしたら…! あらら大変?‎.?‎スケジュールびっちり(⊙ө⊙)!

 だけど、そんな中でもトレーニングも欠かせませんよね。弱くなるわけには行かないし! となると、早朝起きてトレーニング、午後はメディア活動、深夜に講演会などの資料作り。そんな生活ルーティンでした。

全日本選手権ではレース解説で活躍した(写真:著者提供)

ラジオ番組「ミープロケイリン倶楽部」へ出演(写真:著者提供)

養成所の新施設起工式にてトークイベントに出席(写真提供:チャリ・ロト)

 それだけじゃありません。「せっかくの少し長い休暇。オリンピックも終わったことだし!遊びにも行きたい、ディズニーにも行きたい!」とも思ったし、食事の誘いも全部行きたい。これらもスケジュールを詰め込んで堪能しました♡

 これまで世界中を飛び回っていたせいか国内の距離感覚は完全にバグっていて、飛行機移動の講演会やイベントにもたくさん参加していたら…!ヤバい…(˙꒳˙)。「私1人じゃ足りない!」ってなっていました(笑)。あれ? 日本代表だったときの生活よりも、めちゃくちゃ忙しい! でもとっても充実した日々を過ごしていました⸜(◍´˘`◍)⸝

超ハードスケジュールの中、夢の国でエネルギーチャージ(写真:著者提供)

チームを離れて大丈夫なの?問題

 そんな日々を過ごしていますが、きっと応援してくれるみんなが気にしてくれるのは『恵まれたナショナルチームの素晴らしい環境から離れて、あなたは大丈夫なの?』という点だと思います。さっきも書きましたが、すべての活動がプロによる徹底管理の環境でしたし、これから自分で自分のことを管理する状況ですもんね。でも今のところは「大丈夫」と言えそうです。なぜなら、私が記録魔で、あらゆることを記録してきたからです。

 8年間、ナショナルチームのコーチの元でトレーニングを積む中で、どういうトレーニングをどういう目的で、どのタイミングでやるのが効果的かということはたくさん学んできました。記録魔の私は、どんな時に自分の身体がどんな反応をするのかなども細かく理解しているし、記録してきましたし、把握できています。

チームで学んだことは簡単には抜けない(写真提供:チャリ・ロト)

 なので、今まで培ってきた経験を土台にして、今は自分でトレーニングのメニューを組んでやっています。これまではコーチ管理の元、『与えられたメニューを全力でやっていく』ということだけでした。でも今は自分で『考える』『管理する』『自主的にやる』という脳みそを使う点が加わりました。いざやってみて思うのは、これら「自分で」という考えや行動は想像していたよりもかなり重要だったなぁって。

 今までの競技人生でも「自分で考える」ということは大切にしてきたけど、ナショナルチームの中にいる時は、“一旦は自分の考えはなし”とする方が良いと知っていました。だから『コーチの言うことが絶対』で生きてきました。でもこれからは自分の考えで日々を取り組み、試行錯誤していきます。

 そのこと自体が今後の自分をもっと成長させるための新しい引き出しになっていくと思います。なんだか、自分でやってみて、「うまくいくかな?」という不安よりも「強くなっていくための引き出しを1つ見つけたな」という感覚になっています( .. )♡もちろん、チームを離れるのは初めてのことなので、やっぱり多少の不安はありますけどね!

すぐにエンジン全開ではなく、丁寧に状況を整理していく

焦らずに戦いの準備を丁寧に(写真提供:チャリ・ロト)

 まずは9月29日からの川崎競輪の優勝を目標にしていますが、今年の残りは決して焦らず、競輪選手としてやっていくための土台づくりというか、丁寧に状況を整理していこうと考えています。そして来年からはしっかりと賞金争いに名乗りを挙げたいし、グランプリに乗れるような選手でありたいし、やっぱり競輪選手として最大の目標である『グランプリ優勝』に向けて頑張って行きたいと思います♪♪

 そして、競輪選手としての活動だけじゃなくて、やっぱり自転車競技をもっと発展させていくために私にできる活動もしていきたいです。競技生活との両立は不可能だったから動かしていなかったけど、ずっと温めてきた“ビジネス”にだってチャレンジしたい!デュアルキャリア! 色々なことに積極的に取り組んで行きます。

 選手としてはもとより、人としてもまだまだたーっくさん成長して行きたいので、みなさんこれからも、引き続きの応援をよろしくお願いします! 本場に来られる人はぜひぜひ川崎競輪場に応援にきてねーー⸜(◍´˘`◍)⸝♡

【SNSへのリンクはコチラ( *´艸`)♡】
太田りゆX(旧Twitter)
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太田りゆ“ノーメイクな私の本音”

太田りゆ

Ota Riyu

埼玉県上尾市出身。112期生のガールズケイリン選手。2017年7月、高松競輪場でレースデビューし、初勝利を飾る。同開催では3連勝を果たし、デビュー場所で完全優勝という快挙を成し遂げる。また日本代表・自転車競技選手としても活躍しており、2019年にはワールドカップに出場し、ケイリン種目で銀メダルを獲得。2020年11月には全日本選手権女子スプリントで優勝。国内外のハイレベルな戦いに華麗なダッシュで挑み続けている。2021年・東京五輪ではリザーブ選手として日本代表に選出、2024年・パリ五輪では正代表選手として日本代表に選出されている。趣味はメイクとファッション、パワーの源はコカ・コーラ。

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