2024/08/29 (木) 08:00 4
競輪場の中でも富山は好きなところだ。なんてったって富山湾の宝石「白エビ」に「ほたるいか」、「ますの寿司」に、“キトキト”の「刺身」が豊富にそろい、酒飲みにはヨダレモン! これに合わせる地酒もいろいろあり、これまたタマンネー! そんな折、今回は富山競輪場にお邪魔していて、オレはイベントをやらせてもらうことになっている。もう頭の中はお宝をゲットし、夜のお楽しみを思い、やる気は満々! さあ、展望だ!
上位陣の顔ぶれだがS班は古性優作、新山響平、山口拳矢。オールスターを制した古性の安定感が一歩リードだね。だが、小回りバンクだし、新山がマイペースで主導権を握ると守澤太志の援護もあり、好勝負に持ち込むことができる。ヤマケンは藤井侑吾と連携できればチャンスがあるべ。また、S班を脅かすのはヨシタク(吉田拓矢)と森田優弥の関東コンビになるか!
さて、妄想枠に目を向ければ、地元の村田祐樹だね。初出場となったオールスター競輪はトップレーサーたちに翻弄され、辛酸を舐めさせられたはず。肌で感じたトップレーサーの走りは、とてつもない刺激となり、良い財産になったはず。この刺激が村田を覚醒させ、ブレイクの兆しになっていると思うが!
また、マーク・追い込みに転身した小林令だが、目標がいなければ他地区の自力型へ“ジカマーク”する。このときがスジ違いで決まったりして高配当を演出してくれる。番組次第では狙ってみたいね。
初日の狙いは3Rをいってみるべ。①村田祐樹-⑦西村光太-④筒井裕哉で中部近畿ライン、九州ラインは⑨兼本将太-⑤瀬戸晋作-②松尾信太郎、⑥小池千啓-③関貴之-⑧矢島一弥の関東ラインで三分戦になる(⇐①⑦④・⑨⑤②・⑥③⑧)。
村田がスタートよく飛び出し前受けから。中団は枠なりで兼本ラインになる。小池が後方から押さえるが、村田は突っ張り先行に出る。番手の西村の抜け出し⑦-①に筒井まで突き抜ける⑦-④、まくる兼本との⑦=⑨までが本線になる。
では妄想展開は? 妄想とまでは言えないが、小池が村田と長くもがき合う展開はありそうだべ。となれば兼本のかましまくりで瀬戸との⑨=⑤が決まる。うーん、なんだか村田ラインなのか、兼本ラインなのか、互角に見えてきたぞ。どちらを狙うか、どっちも狙うか。あとは読者のみなさんに委ねる!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。