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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【サマーナイトフェスティバル予想】盤石な中四国ライン! 単騎・山口拳矢が飛びつきを画策する時の展開 /決勝レース展望

2021/07/18 (日) 15:00 3

函館競輪場で開催されている「サマーナイトフェスティバル(GII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日20時30分発走予定。


競輪選手にシーズンオフはない

 ダービー、函館記念を獲った松浦悠士に一時期の強さを感じない。ダービーを獲り、一息ついているのか? いささか心配になる。競輪選手はシーズンオフがなく、一年を通して調子を維持することは難しい。トップにいればいるほど尚更のこと。

 流れを引き戻す意味でも今開催では『内容+結果』を出したい。だんだん調子を戻しているようにも見えるが果たして…!? 開催前は函館の夜の気配に『伏兵の優勝あり』を妄想していたが、決勝の並びを見るに、易々と妄想をひねり出すのは難しい。

準決勝、阿竹智史が絶好調

 いつものように準決勝を振り返れば、7Rは予想通り勝負どころで清水裕友が前に出た! 松井待ちを想定した動きがピタリとはまり、番手確保からまくって出る。順当に決まったレースだった! 清水を追い込んだ阿竹智史が絶好調なのだ! 余裕の差し脚侮れず。

 8Rは黒沢征治が渾身の逃げを打ったが、太田竜馬が叩ききった! こうなりゃ番手松浦に勝って下さいだ! 松浦に切り替えた平原だったが…、流れに乗り切れない! 完調なら隙を突かれることはない。後は見た通りの結果で残念でならない…。9Rはよもやの番手4着となった郡司浩平。あの郡司が二日続けてしくじるとは…。まくった山崎賢人が強すぎたのか? ウ〜ン!

阿竹のデキの良さは要チェックだ(撮影:島尻譲)

妄想の付け入る隙がない決勝並び

 決勝戦の並びは⑥岩本俊介-①佐藤慎太郎、⑤清水裕友-③松浦悠士-④阿竹智史-⑦小倉竜二、②山崎賢人-⑨守澤太志、⑧山口拳矢は単騎となった。(⇐⑥①・⑤③④⑦・②⑨・⑧)並びを見て改めて思うが、これは妄想の付け入る隙があるのか?

 中四国がこの並びで連係…、どうひねり出したら妄想になりますかね? 清水が早めに先制し、松浦のV! これしか見えねえ! ほぼ2着争いの様相だべ〜。清水の残りよりも伸び脚いい阿竹が本線だよね! あっても山崎がとてつもないスピードでまくったときに逆転があるかだよ。妄想のしようもない! 泣きそうになる。

妄想先取りレース実況! 不死鳥杯決勝の山口拳矢の思惑

 根拠のある妄想を穴党に届けたいのはやまやまだが、本当に今回は厳しい。ただひとつだけ気になることがあるにはある。決勝単騎となったヤマケンは前走の福井記念『不死鳥杯』の決勝を振り返る際「飛びつきを狙っていた」と明かしている。

単騎のヤマケンは決勝でどう動かくか(撮影:島尻譲)

 今回、ヤマケンが番手飛びつきを画策した時、それを察知する清水は緩めるだろう。そこをピンポイントで思い切り良く行けるのは誰だ? それは岩本に他ならない。

位置取りも巧く、機を逃さず思い切り行けるのは岩本俊介(撮影:島尻譲)

 この展開があるとすれば、岩本の番手慎太郎さんの優勝はありあり! 慎太郎さんアタマを狙って、手広く行くしかないだろう!

岩本俊介が積極策に打って出れば慎太郎さんに流れが向く(撮影:島尻譲)

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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