時代は変わるが、競輪は人間がやるもの

　その昔は先輩が後輩に稽古(練習)を付けたり、メシを食わせたり、何かと面倒を見ながら、競走の走り方を伝授したりとやっていた。「そんなの昭和の時代だろ!?」という声もありそうだが、いやいや、今も人と人の付き合う深さが固い絆になってると思いたい。

　この福井記念、高松宮記念杯前の開催で突出した選手が不在の大会。こういう大会こそ『ラインの絆の深さ』で勝敗が左右されると言っても過言ではね〜よな！ 先輩たちが後輩にどれだけ思われているのか？ それとも「うっせー先輩だなぁ」と全く評価されていないのか。そんな位置付けでみるのも一考か…！ 選手間の関係性まで予想材料になるのが競輪の醍醐味！ いろいろな視点でチェックしてみっか！

準決勝、野田が3連勝！ だが決勝主役・柴崎は揺るぎない

　準決勝10Rは末木浩二が前受けから突っ張り、山田諒を出させ中団を取った。末木ウマイと…。だが、すかさず佐伯が仕掛け、山田に乗る柴崎淳が番手から出る、これで勝負あった。バックでさりげなく切り替え、流れ込んだ池田良の『マーク選手としての上手さ』と外を伸びてきた小林大介は要注意だ。しかし実績上位の柴崎が決勝戦の主役か…!?

　11Rは目標のない渡部幸訓が前受け飛び付き狙いでスタートする。新鋭・松岡辰泰が押さえ先行で渡部が番手飛び付き。前段がもつれ吉田茂生がまくって鷲田佳史が差し、人気の決着だ。これで俄然、柴崎に優勝が近くなったように思う。誰か競るのはいねーかね!? このまんまじゃ妄想先取りコラムが危ういぞ！ オレの心の叫びが、こだました。

　12Ｒは絶好調・野田源一がまくり3連勝を決めた。いいときは展開も味方するもんだ。それでも柴崎の主役は揺るぎないかもね(-^-)

妄想先取りレース実況！ 柴崎がV最有力だが一縷の望みがあるとすれば…

　今回は穴狙いの妄想先取りも厳しいものがある！ さまざまな角度からひらめきを考えてみるしかない…！

　決勝、初手は②柴崎淳が前を取り、⑦吉田茂生を入れて、3番手に①鷲田佳史の中近ラインができあがる。⑦吉田-②柴崎-①鷲田、単騎の③渡部幸訓、④小林大介と続き、⑨野田源一-⑤合志正臣の九州同期コンビ、単騎⑥池田良、⑧磯田旭といった感じだろう。(⇐⑦②①・③・④・⑨⑤・⑥・⑧)

　ここまで3連勝と仕上がりいい野田が押さえにいくが、二分戦では突っ張られる可能性が大きい。野田は4番手なら動かずまくり勝負なのでは。これなら柴崎Vに野田の逆転があるかどうか、あるいは鷲田の流れ込みになる。

　一縷の望みがあれば、前を任された吉田が野田に押さえられたとき「（切っただけで）野田は踏まず!!」と読んだときだ！ 妄想はこれしか浮かばない！ 吉田を押さえ込んだら、もう誰もくる者はいない…、いるわけがない！ すると野田が逃げるしかね〜よな!? 単騎の連中がこれに切り替えたら…、どうよ(・_・)？ 吉田が引いて7番手になっちまう。

　好調な野田は末はなくても掛かるぞ！ となれば優勝するのはタイトルホルダーの合志！ しかも同期の絆は固いからね。『⑤合志-全-全』は大有り。合志の2着も少し押さえるぐらいかね。

　でもね！ これはあくまでも一縷の望みでひねり出したものなんだよね…！ 今回は柴崎Vで仕方ないよね！

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