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すっぴんガールズに恋しました!

【ガールズフレッシュクイーン予想】122期&124期が激突! フェスティバル優先出場権かかる“新世代の登竜門”

アプリ限定 2024/04/08 (月) 12:00 37

高知競輪場で14日に行われる「第6回ガールズフレッシュクイーン」。今年の見どころや出場選手の近況をデイリースポーツの松本直記者に解説いただきます。

 

2023年のガールズフレッシュクイーンも高知競輪場で行われた(撮影:北山宏一)

優勝者にはフェスティバル優先出走権

「ガールズフレッシュクイーン」はデビュー2年以内の新鋭選手による単発レース。優勝者には優勝賞金43万1000円と、ガールズケイリンフェスティバルへの優先出走権が付与される。

 選考期間は2023年7月から2023年12月末まで。選考順位は選考期間内の競走得点上位者から1番が与えられ、レース本番の枠番も選考順位順に1番から入っていく。なお、小泉夢菜は選考順位5位だったが、前年優勝者のため除外されている。

 今年のフレッシュクイーンでは122期と124期が激突。先輩期の122期から5人、124期から2人の参戦となった。

124期卒記クイーン 松井優佳

 選考1位で選出されたのは124期の卒業記念チャンピオン・松井優佳。

松井優佳(撮影:北山宏一)

 2023年5月に宇都宮でデビュー。新人同士の激突となる「ルーキーシリーズ」は3開催に参加し9走のうち1着5回、準優勝2回と好成績を収めた。本デビュー後は先輩との対戦でも結果を残し続けている。

 ここまで優勝こそないが、7月〜12月の半年間で決勝進出を外したのは1開催だけ。今年に入ってからも年頭の佐世保で決勝進出を逃したが、以降の開催では全て決勝進出と安定感を発揮している。

 松井の魅力は何でもできる自在性。高校、大学と自転車競技を続けてきているだけに、ハンドルさばきは新人の中でも安定している。あとはパンチ力を身に付ければ、上位陣とも互角に戦えるセンスの持ち主。デビュー初優勝をこのフレッシュクイーンで決めてもおかしくない、スター性を秘めた楽しみな存在だ。

GI出場ほぼ手中の竹野百香

 選考2位は124期の在所1位の竹野百香。

竹野百香(撮影:北山宏一)

 竹野の魅力は勝負強さ。松井優佳と同じ2023年5月宇都宮でデビューし「ルーキーシリーズ」の9走を1着7回、2着2回のオール連対、優勝2回、準優勝1回の戦歴で終えた。

 本デビューした7月からも積極策で存在感を発揮。9月向日町で同期同士によって争われた「ルーキーシリーズプラス」でもまくって1着と結果を出した。10月松戸、11月西武園、今年は1月の四日市で優勝と好成績を残している。

 竹野はフレッシュクイーン組で唯一、6月のGI「パールカップ(岸和田)」への出場がほぼ確定。持ち味の先行力を発揮して、同世代バトルを制し、ビッグレースへ弾みを付けたい。

GI戦歴持つ122期トップ格 畠山ひすい

 選考順位3位は122期の卒業記念チャンピオン・畠山ひすい。フレッシュクイーンは初参加となる。

畠山ひすい

 昨年は7月前橋、8月小田原と2度の優勝。11月には「競輪祭女子王座戦」でGIに初参戦するなど、メキメキと力を付けている。9月に前橋で落車をして右手中指、薬指の付け根を骨折と一時つまずいたが、近況は5場所連続で決勝と気配が上向いている。

 ホームバンクが函館の畠山は、今年は冬期移動先に多くのガールズ選手が在籍する久留米を選び、さらなるステップアップに向け励んでいる。先輩期の意地を見せて、フレッシュクイーンの座を掴みたい。

昨年は補欠、強い思い秘める又多風緑

 選考順位4位は122期の在所1位・又多風緑。

又多風緑(撮影:北山宏一)

 昨年のフレッシュクイーンは補欠だった又多。「今年こそ」という思いは誰よりも強いはずだ。

 選考期間の昨年後期は7月の大垣、10月豊橋と2回優勝。競走得点を上げ、出場権をつかみとった。今年の冬はさまざまな場所へ出稽古へ行き、鍛錬を続けている。

 単発レースは2022年11月の京王閣で「ルーキーシリーズプラス」を優勝した実績の通り、苦にしていない。高知バンクは2023年2月に走り、最終日の一般戦はまくりで1着。高知バンク初参戦のメンバーが多いなか、アドバンテージを活かして車券に絡んでいく。

ダッシュ力が持ち味 上昇中の松本詩乃

 選考順位5位はフレッシュクイーンは初参加の松本詩乃。

松本詩乃

 松本は高校、大学と自転車競技を続けて122期でデビュー。山崎充央に師事し、男子選手と練習を積むことで少しずつ成績が上昇中だ。

 選考期間の昨年後期は11月松阪、12月佐世保で準優勝。あと一歩で優勝、というところまで前進した。ダッシュ力が持ち味で、好位確保からまくり、差しの形に持っていければ高配当を演出してくれそうだ。

2度目の出場、リベンジ期す河内桜雪

 選考順位6位は河内桜雪。

河内桜雪(撮影:北山宏一)

 昨年に続き2年連続のフレッシュクイーン参加(6着)。自転車競技の名門前橋工業高校出身で、巧みなハンドルさばきと狭いコースも臆せず突っ込めるのが持ち味だ。

 今年は8場所走って全てで決勝進出を決めている。1月の大宮では準優勝と、そろそろ優勝に手が届きそうな気配だ。このメンバーで、マーク戦で勝負できるのは河内だけ。自力選手の後ろに的を絞っていけば、フレッシュクイーンでの初優勝も見えてくる。

地元地区の藤原春陽は落車からの復帰戦に

 選考順位7位で滑り込んだのは藤原春陽。四国地区の開催で、地元の期待を背負って参戦する。

藤原春陽

 心配なのは、藤原は2月の高松決勝でゴール後に落車していること。その後は欠場が続いており、このフレッシュクイーンが復帰戦となる予定だ。

 状態は気がかりだが、持ち前の精神力でカバーしてくるはず。今年1月には高知を走って5、3、3着と決勝進出を果たし、バンクに対するアドバンテージもある。落車後のハンディを克服して、地元地区で復活ののろしを上げたい。

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松本直

千葉県出身。2008年日刊プロスポーツ新聞社に入社。競輪専門紙「赤競」の記者となり、主に京王閣開催を担当。2014年からデイリースポーツへ。現在は関東、南関東を主戦場に現場を徹底取材し、選手の魅力とともに競輪の面白さを発信し続けている。

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