2023/12/31 (日) 18:00 23
netkeirinをご覧のみなさん、今月もこんにちは! 太田りゆです(◍´꒳`◍)ƅ̋
2020年12月から月イチで連載してきたこのコラムもついに3年が経過しました。実は私自身、このコラムを遡って読み返すことがあります。『ノーメイクな私の本音』のタイトルにあるように、毎月“飾らずにノーメイクな気持ち”で綴っているからこそ、その時々に感じていた気持ちを思い返すことができるからです。
今、初回のコラムを読み返してみると、3年前の私と今の私は選手としても一人の人間としても“別人”だと思えるくらい大きく成長しているように感じます。私と一緒に私の夢を自分の夢として同じ気持ちで戦ってくれる仲間もたくさん増えた!と嬉しく思ってます(※)
(※)太田りゆは初回コラムで以下のように綴っている。『これからこのコラムを読む皆さんは、私と一緒に私の夢を自分の夢として同じ気持ちで戦ってくれる仲間になってくれると信じています』
21歳で競輪選手になる決意をして、22歳には日本代表としてデビュー。そこからは毎年必ず自分自身の最高を更新してきましたし、選手歴6年になった今年2023年も昨年の自分を超えることができた1年になりました。
スプリントではアジア選手権の2連覇、ネイションズカップでは必ずトップ8入り(最高順位は6位)。200mTTでは今年も自己新記録を更新することができました。オリンピックの選考優先順位第一位の世界選手権でも、今までで1番良い成績を出すことができました。
今年最後の自転車競技レース「ジャパントラックカップ」のケイリンでは優勝し、内容も自分が納得できるとても良いレースができたし、客席の皆さんが本当に喜んでくれて、たくさんの歓声や拍手をもらい、良い締めくくりになりました。
思えば昨年は、自分の成長している能力に対して、うまく適応することができなくて、体調を崩したり、調子が噛み合わなかったりしたこともあったけど、今年は間違いなく自分の能力を自分自身のものとして扱い、今までの選手生活の中でイチバン自分の力に自信を持って闘い抜くことができました。この数年間、私が私自身に嘘のない努力をして、それらを積み重ねてきたからこそ得られた自信です。
「あの時はもっとツラかったけど、こういう風にできたから私は大丈夫!」だとか、「アジア大会の足の痛みに比べたらこのツラい練習だって絶対できるはず!」とか経験のひとつひとつが大きな財産になってきた実感もあります。
来年はいよいよオリンピックシーズンです。2月からネイションズカップが始まり、3月香港のネイションズカップで五輪の最終選考になります。
本気で出たかった東京オリンピック。あのオリンピックを客席から見ることになり、『人はどんな気持ちで人を応援しているか』を見つめ、向き合い、知り、オリンピック選手から感じた『選手自身の高揚感・恐怖感』を受け止め、あの時に「パリを目指す」と人生の一大決心を覚悟した私の気持ちは全部全部、鮮明に覚えています。
ここまで私を信じて支え、応援してくれるみんなのために。私自身のために。全力で後悔のないオリンピックを迎える準備をしていきます。今年も1年間、一緒に戦ってくれたみんな、本当にありがとうございました! 来年2024年も太田りゆをよろしくお願いします!
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太田りゆ
Ota Riyu
埼玉県上尾市出身。112期生のガールズケイリン選手。2017年7月、高松競輪場でレースデビューし、初勝利を飾る。同開催では3連勝を果たし、デビュー場所で完全優勝という快挙を成し遂げる。また日本代表・自転車競技選手としても活躍しており、2019年にはワールドカップに出場し、ケイリン種目で銀メダルを獲得。2020年11月には全日本選手権女子スプリントで優勝。国内外のハイレベルな戦いに華麗なダッシュで挑み続けている。2021年・東京五輪ではリザーブ選手として日本代表に選出、2024年・パリ五輪では正代表選手として日本代表に選出されている。趣味はメイクとファッション、パワーの源はコカ・コーラ。