2023/06/08 (木) 18:00 49
5月26日に日本競輪選手養成所の入所式が行われた。今年入所した125期・126期生の中から、小川三士郎(おがわ・さんしろう)候補生を紹介する(取材構成・netkeirin編集部)。
小川候補生は家族3人が現役競輪選手だ。父は小川圭二選手(68期・徳島)、兄が小川丈太選手(111期・徳島)、そして弟の小川将二郎選手(121期・徳島)。
「父が競輪選手ということもあって、幼少期から競輪が身近にありました。地元のレースがある時に見にいったり。ちゃんと競輪選手を目指そうと決めたのは中学生ぐらいでした」
中学生の頃競輪選手を目指そうと決めた小川候補生は、小松島西高校の自転車競技部に入部する。
「徳島だけかもしれないけれど、自転車競技部で短距離をしていた人は競輪選手を目指す人が多かったです。競輪選手になるために短距離をやる人もいましたね」
その後養成所入所を目指して受験しているうちに、弟に先を越されてしまった。2022年、技能試験4回目にして悲願の合格だった。
「弟とは年が2つしか違わないのですが、小学校の時は野球、中学校の時は陸上を一緒にやっていて、負けたのは(自転車が)初めてだったので。悔しかったですね。でもやっぱり、競輪選手になりたいという気持ちが強かった。親父も兄も競輪選手をやっているし、弟に抜かれて、そこで諦めるという気持ちにはならなかったです」
そんな小川候補生の競輪選手になってからの夢は。
「まずは父親を超えることです。父親を超えるということはGIを優勝するということなので…それが目標ですね」
家族4人目の競輪選手としてデビューし、父や兄弟とどんな連係をするのか…期待が高まる。
netkeirin特派員
netkeirin Tokuhain
netkeirin特派員による本格的読み物コーナー。競輪に関わる人や出来事を取材し、競輪の世界にまつわるドラマをお届けします