2023/04/05 (水) 12:00 25
高知競輪場で4月6〜9日に「よさこい賞争覇戦(GIII)」が開催される。2月に「全日本選抜競輪(GI)」を行ったばかりだが、年度が違うのでGIIIの開催もできる。それにしても、GⅠの時と同じような豪華メンバーが集結する。
脇本雄太(34歳・福井=94期)は体のケアをしながら、また気持ちを立て直してのシリーズになるだろう。一戦集中の思いで、ワッキーらしさを爆発させる。今回は稲川翔(38歳・大阪=90期)が相棒…。
近畿ラインを信じることが、戦いのすべて。稲川としても、「近畿で決める」の思いしかないだろう。ワッキーの後ろで熱く立ち回れるか。ワッキーが強過ぎて何もしなくても…のケースもあるかもしれないが、そんな時でも、何かを残してくれるだろう。走りで何かを伝えること、競輪の一番大事なところを見せてほしい。
中四国勢は松浦悠士(32歳・広島=98期)がいて、町田太我(22歳・広島=117期)、太田海也(23歳・岡山=121期)、そして地元高知の山中貴雄(39歳・高知=90期)に徳島からは原田研太朗(32歳・徳島=98期)、犬伏湧也(27歳・徳島=119期)と強烈な布陣だ。自力を貫く原田もいるので、中四国勢がどうやって別線を迎え撃つか、気になるところだ。
松浦は状態を戻し、なんとスイーツをKEIRINグランプリまで封印し「フルーツ王子」になったという。フルーツが似合う顔でもあるので、これはいい方向に向きそうだ。
町田、太田、犬伏は生肉が似合う顔付き。強敵に真っ向からかぶりついて勝負をかける。
構成によっては太田ー町田ー松浦という並びもあるのかもしれない。町田も前を走りたいかと思うが、どうだろうか…。
今年、打倒ワッキーに燃えている新田祐大(37歳・福島=90期)、そして完調に戻ったと言っていい佐藤慎太郎(46歳・福島=78期)も主役を張れる存在。新田としては全日本選抜決勝でやられた近畿勢には負けられない。
平原康多(40歳・埼玉=87期)は今回、宿口陽一(39歳・埼玉=91期)と一緒なので、この連係が気になる。今年になってすっきりしない平原に、宿口が火を点けることができるのか。宿口は昨年の呪縛を離れ、“再度”の思いで攻めることができている。
平原に、そして関東に火を点けるためにも「オレが」の気持ちを持っているはず。初日特選に乗れそうなので、並び、走りに注目だ。
最終日の9Rで行われるフレッシュクイーンは120、122期の若手上位選手の争いだ。この先のガールズケイリンの頂点へ、その兆しを見せるのは誰かーー。
飯田風音(21歳・埼玉=120期)が酒の名産地・高知で輝くことに期待したい。深く競輪を研究している様子はないが、爆発力は魅力。もはやレースの勉強などしない方がいいのかもしれない逸材中の逸材だ。
車券的に狙いたいのは河内桜雪(20歳・群馬=122期)になる。ルックスが際立っているのでそちらに注目が集まりがちなものの、この選手の持ち味は根性。位置を取り、直線で強気に踏み込んでくれば確定板があるだろう。
無論、優勝まで…。
Twitterでも競輪のこぼれ話をツイート中
▼前田睦生記者のTwitterはこちら
前田睦生
Maeda Mutuo
鹿児島県生まれ。2006年東京スポーツ新聞社入社、競輪担当として幅広く取材。現場取材から得たニュース(テキスト/Youtube動画)を発信する傍ら、予想系番組やイベントに出演。頭髪は短くしているだけで、毛根は生きている。