アプリ限定 2023/02/25 (土) 22:30 44
競輪歴40年、競輪を愛してやまない矢作芳人調教師が、競輪界今年最初のGI「全日本選抜競輪」決勝を大予想! 本業では昨年JRA最多勝利&最多賞金を獲得し、海外遠征でも結果を残すなど絶好調。国内外で活躍を続ける名トレーナーの競輪予想は必見! レース発走は2月26日(日)16時30分です。
今年も遠く中東の地、サウジアラビアのリヤドで全日本選抜の決勝を迎える事になった。自分たちの決戦時間は選抜最終日よりも早く日曜未明だが、ひとまずそれを忘れて決勝戦の予想に集中して行きたい。
準決勝はハイレベルの混戦を象徴するように、大本命ワッキーが君臨する12R以外は波乱の決着となった。
また開催前半は500走路らしくないバンク形態のせいか先行前残りが目立ったが、準決勝レベルになるとやはり差し脚鋭い選手の台頭を感じた。勝ち上がった選手はもちろん皆好調さをアピールしていたが、その中でも特に目立つ動きだったのは吉澤、新田、守澤あたりか。
それを踏まえて決勝戦。展開はワッキー率いる近畿勢が前を取るのが一般的な考え方だろう。
突っ張りは無く、押さえた別線に対してワッキーがどこで巻き返すかが全てだと思う。対する新田も今開催は今までにないほど仕掛けが早い。いずれ北日本対近畿の力勝負になるだろう。
展開的には好調吉澤の捲りが怖いところであるが、今回は守澤のビッグ初制覇に期待する。今節の走りだけでなく、グランドスラムを達成した後の新田には北日本ラインに対する強い思いが感じられる。自分が自分がではなく、ラインの誰かが勝てば良いという気持ちが走りに表現されているのだ。守澤自身も再三の落車がありながら、その充実ぶりはG1を獲るに相応しいレベルまで上がって来た。遂にその時は来た! 印は◎守澤○古性▲吉澤△成田×脇本と打った。
車券は⑨=⑦→①③④⑤⑥を本線に⑨→④⑤→①③④⑤⑥⑦と買いたい。
新田と脇本の対決は今の日本競輪界の最高峰の勝負であることは間違いない。誰が勝とうとも、この大勝負を堪能できる喜びを噛みしめながら、サウジアラビアの地でレースを楽しみにしている。
◎⑨守澤太志
〇⑦古性優作
▲④吉澤純平
△⑤成田和也
✕①脇本雄太
3連単⑨=⑦→①③④⑤⑥、⑨→④⑤→①③④⑤⑥⑦
矢作芳人
Yahagi Yoshito
東京都出身。栗東で開業するJRA調教師。父は大井競馬の矢作和人元調教師。東大合格者数日本一の開成中学・高校に入学するも、大学には進学せず競馬界を志す。オーストラリアでの修業の後、JRA競馬学校厩務員課程に入学。厩務員、調教助手を経て、2004年に超難関の調教師試験に合格。翌年厩舎開業。これまで日本ダービー2勝(ディープブリランテ、コントレイル)、米ブリーダーズカップ2勝(ラヴズオンリーユー、マルシュロレーヌ)、優勝賞金13億6000万円のサウジカップ(パンサラッサ)など国内外のGlを多数勝利。2022年は59勝で通算5度目のリーディングトレーナーに輝いた。日本・世界を代表するトップトレーナーにして、年間365日のうち360日は車券を買うという、底知れぬ競輪愛の持ち主。