2022/11/06 (日) 12:00 4
防府競輪場で開催されている「周防国府杯争奪戦(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は16時20分発走予定。
コロナ前の事だが、防府を経由し小倉競輪祭へ行くのがオレの楽しみだった。目的は同期同班のナベさんと旧交を温めるため。地酒と地魚に四方山話の3点セットで呑む酒は格別「美味でございます〜」ってわけ! じっくり腰を据え呑みたいのだが…。
相方は「次へ行くぞ」とはしご酒。これは毎度お決まりのコースってわけ! 思えば街は昭和の佇まいを残し、良いレトロ感がありオレにはすこぶる居心地が良かったなー…。今はどうなっているのか。あの当時の「昭和の雰囲気が残っていてくれ」と思わずにいられないが…。
さあ、話を本題に戻すと、清水裕友の地元記念5連覇シリーズと言っていい。グランプリ出場に賞金の積み上げは必須! 「ここを優勝し競輪祭に弾みを…」との思いが変なプレッシャーにならねばいいが(^^;)。
いつも通り準決勝を振り返るとするべ。
10Rは激戦のメンバーだった。初手は野原雅也、東口善朋にヨシタク、神山拓弥。新山響平が切り河端朋之が主導権を奪った。ヨシタクは野原ラインを信頼したのか終始追走に専念。野原が一気に巻き返して前団を飲み込んだ。ヨシタクはその上をまくりに行ったがまったく車が出ねー! 野原マークから東口が抜け出し400勝! おめでとうございます。それにしても動きが重いヨシタクに不安あり…大丈夫かいね!?
11Rは郡司浩平が太田竜馬を叩き逃げた。慎太郎さんを全面的に信頼してるから大胆な逃げを打てるってわけ。言わば「阿吽の呼吸」だったね! 慎太郎さんに差されたが、これぞ“横綱相撲”だべ。
12Rは渡邉雄太が最終的に主導権を奪ったが、松浦悠士が一気に巻き返し清水裕友の展開になった。清水がバック番手から出て桑原大志の流れ込み。清水の5連覇のプレッシャーなのだろうか。
決勝戦の並びを整理するとするべ。
地元は①清水裕友-⑧桑原大志-⑦園田匠。東日本で⑤郡司浩平-③慎太郎さん-④永澤剛。茨栃で②ヨシタク-⑨神山拓弥。単騎の⑥東口善朋(⇦①⑧⑦・⑤③④・②⑨・⑥)。
デキの良さの順は郡司が1番。追って慎太郎さん、清水、東口になるかね。郡司は気持ちに余裕があり逃げても勝負になる。かたや清水は連覇を意識すれば逃げは考えづらい。 清水のやることはヨシタクを逃がし先まくりか、郡司の逃げなら飛びつきぐらいだろう。
先ずは⑤郡司=③慎太郎さんの直線勝負。清水の先まくりで⑤郡司=①清水。これが本線だべ!
では妄想は? 動き重いヨシタクが腹をくくって逃げたとき! 東口はこのラインを追ってるはず。神山はまくりを止める牽制をするしかねーべ…。するってーと東口が内を突き抜け完全V!
妄想の結論は東口から慎太郎さん、桑原。いやいや東口-全-全でどうよ!
そうそう、郡司は仕上がり万全だよ。くれぐれもお忘れなく!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。