閉じる
鈴木誠のハイブリッド展望

【ゴールドカップレース予想】埼玉の4人VS茨城&栃木&東京VS群馬で分かれた関東の8人! 前を任せた森田の突っ張り先行から、平原が大会3勝目を狙う!/鈴木誠の展望

2022/11/01 (火) 12:00 5

現役時代はトップ選手として長く活躍し、現在は評論家として活動する鈴木誠氏の競輪予想コラム。今回は京王閣競輪場で開催されているゴールドカップレースの決勝レース展望です。

関東別線となった吉田の捲りと、単騎となった佐々木の一発も要注意!

【ゴールドカップレース】が開催されている京王閣競輪場は、現役時からとても走りやすい印象がありました。

 また、宿舎や管理棟が新しくなってからは、お風呂や食堂が最上階に作られました。景色も良く、開催期間中はとても快適に過ごせただけでなく、食堂で出されるカレーも美味しかったので、個人的にも好きな競輪場の一つでした。

 バンクの特徴としては、川沿いということで風の影響を受ける日もあります。その一方で決まり手に偏りが少なく、特に今回は天候も良かったことで、軽いバンクでスピードを生かせる、先行選手の活躍が目立っていました。それだけに注目をしていた眞杉選手や、古性選手の脱落は非常に残念です。

 関東が8名も勝ち上がってきた決勝の並びですが、森田選手-平原選手-宿口選手-中田選手と埼玉の4人で結束しました。

 関東の別戦となったのが吉田選手-坂井選手-高橋選手で、佐々木選手は単騎。また、唯一の南関東となった北井選手も単騎です。

 こうなると主導権争いが気になるところですが、レースの主導権を握りそうなのは、準決勝で突っ張り先行を見せた森田選手となりそうです。しかも1番車が平原選手となったことで、再びスタートも取れそうですし、場合によっては突っ張り先行も考えているはずです。

 埼玉の4人に続きそうなのが、別線となった関東の3人。その先頭を任された吉田選手も、準決勝では突っ張り先行を見せているように、先行意欲の強い選手です。それでも先に動いていくのは、単騎となった北井選手であり、その後ろには同じく単騎の佐々木選手が付いていきそうです。

 北井選手は今大会の3日間で2度に渡ってバックを取っているなど、若手らしい積極的なレースが目立っていました。それでも森田選手はラインの長さを生かして突っ張りきり、そのまま先行態勢へと入っていくはずです。

 埼玉ラインの後ろに入っている吉田選手は、森田選手と北井選手の先行争いで、スピードが緩んだのを見計らって、捲りを狙ってくると思います。

 ただ、その前に番手捲りを繰り出しているのが平原選手でしょう。今大会は厳しいレースとなった初日の特選で3着に入ると、二次予選、準決勝と連勝。安定感は抜群と言えます。その平原選手の後ろを回る、同じS級S班の宿口選手との1、2着が本線と言えるでしょう。

 ただ、吉田選手が埼玉の4名を捲り切った時には、そのスピードに乗せながら、更に加速していく坂井選手の番手捲りには絶好の展開になります。その時、北井選手の後ろにいた佐々木選手が、関東の別線に切り替えているようだと、一発の可能性が出てきます。

 今大会の佐々木選手は、どんな展開になっても上位に来ていますし、走りを見ていても、単騎の方が動きやすそうです。ラインが無いだけに臨機応変さが必要となりますが、上手く車券に絡んで、高配当を演出してくれないかと期待をしています。

レース情報はこちら

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

バックナンバーを見る

質問募集

このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。
あなたからコラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。

鈴木誠のハイブリッド展望

鈴木誠

千葉県市原市出身。日本競輪学校第55期卒。千葉経大付属高校の頃から競輪に没頭し、吉井秀仁氏に師事。現役時代はすべての戦法を完璧にこなし、「本物の自在型選手」と評されるほど多彩なストロングポイントを武器に、引退するまで長きにわたってトップ選手として君臨した。現役時代は通算3058戦665勝、優勝109回(うちGIは競輪祭新人王を含め4回、GP1回)、年間賞金王1回、通算獲得賞金は17億を超える。18年7月に、ケガのため惜しまれつつ引退。引退後は選手経験を生かし、解説者として活躍。スピードチャンネルなどの番組にも出演している。

閉じる

鈴木誠コラム一覧

新着コラム

ニュース&コラムを探す

検索する
投票