パリ五輪2024オリンピック 自転車競技トラック「オムニアム」のルール解説と見どころ・日程・出場選手を紹介します。
パリ五輪2024自転車競技トラック オムニアムには日本から男子は「窪木一茂」、女子は「梶原悠未」が出場します。梶原悠未は東京オリンピックでは銀メダルを獲得しました。
・1人が1日に4種目を走る
・4種目の総合成績で順位を競う
・刻一刻と暫定順位が変わる
1人が1日に4種目(スクラッチレース→テンポレース→エリミネーションレース→ポイントレース)を行い、総合成績で順位を競います。テンポレース以外は単一の競技種目として実施しています。
1種目だけでも過酷な自転車レースを1日に4種目行うのは、まさに超人技。選手は持久力、スプリント力、戦術などが求められます。一芸だけ秀でていては勝てず、トラック中距離種目の「総合力」が必要となります。
男子は15km、女子は10km(2025年移行は男女10kmで統一)の走り、最終着順で競う中距離種目です。単純に「先にフィニッシュした人が勝ち」というシンプルなルールで「バンクで行われるロードレース」と呼ばれています。先に逃げたり、最後のダッシュで勝負したりと選手たちの駆け引きに注目です。特にレース終盤は目が離せません!
スタートは、ローリングスタート(集団がまとまるために行われる1周の競技外周回)で行われます。最初の5週が終わるとすべての周回で1着通過者にポイントが付与されます。その合計点数が多い選手が優勝となります。1周先行してもう一度集団に追いつく(1ラップする)ことができれば、その選手に20ポイントが加算され、逆に、集団から遅れて1周追いつかれてしまった選手はー20ポイントとなります。
先頭の1人しかポイントを得ることができないという厳しさが、テンポレースの魅力です。
2周ごとに1番後ろでラインを通過した選手が1人ずつ脱落していくサバイバルレース。この脱落を「エリミネートされる」と言います。ルールは比較的シンプルでわかりやすいですが、最後2人になると、短距離種目のスプリントのような1対1の駆け引きが見られます。
どんどんと高まっていく緊張感と2周毎に繰り返されるスプリント勝負が見どころです。
男子40km、女子25kmで行われるポイントレースは、その名の通り、ポイントの合計を競います。10周回ごとに1着通過で5点、2位通過で3点、3位通過で2点、4位通過で1点のポイントが付与されます。レース中集団に1周差をつければ20点獲得できるので、一発逆転のチャンスも!最終的に積み重ねた総合計により順位が決まり、ポイント合計が多い順から上位になっていきます。
東京五輪で銀メダルで銀メダルを獲得した梶原悠未が今大会も出場します。2024年の「アジア選手権トラック2024」ではオムニアムで優勝。同大会で3冠目となる勝利、そして完全優勝を果たしました。また2023年6月「アジア選手権」でもオムニアムを優勝し、次こそは一番輝く金メダルを狙っています。
日本代表は男子は「窪木一茂」、女子は「梶原悠未」が出場します。スピード、持久力、戦略と総合力が求められるオムニアムはレースはもちろん、会場の電光掲示板もチェックしながら見ると、誰が暫定トップなどがわかるので、おすすめです。
選手名 | 種目 |
---|---|
窪木一茂 | 男子オムニアムI スクラッチレース 8月9日 00:00 |
窪木一茂 | 男子オムニアムII テンポレース 8月9日 00:38 |
窪木一茂 | 男子オムニアムIII エリミネーションレース 8月9日 01:25 |
窪木一茂 | 男子オムニアムⅣ ポイントレース 8月9日 02:27 |
梶原悠未 | 女子オムニアムI スクラッチレース 8月11日 18:00 |
梶原悠未 | 女子オムニアムII テンポレース 8月11日 18:57 |
梶原悠未 | 女子オムニアムIII エリミネーションレース 8月9日 19:53 |
梶原悠未 | 女子オムニアムⅣ ポイントレース 8月11日 20:56 |