蒲生氏郷杯王座競輪(松阪競輪G3)の舞台となる松阪競輪場は、三重県松阪市に位置し、1950年に開設された歴史ある競輪場です。周長は400m、見なし直線距離は61.5mと、バンク全体の特徴としてカント(傾斜)が34°25′29″と非常にきつい設計になっています。このため、高速レースが展開されることが多く、選手の走りや戦略にも影響を与えています。ここでは、松阪競輪場の決まり手傾向やレースの特徴について詳しく解説します。
松阪競輪場は、周長が400m、見なし直線が61.5mのバンクです。
この400mバンクはオーソドックスな形状で、どの脚質でも有利不利が少なく、選手が持てる力を発揮しやすいのが特徴です。また、カント(傾斜)が34°25′29″と急であるため、高速レースが展開されやすい点もポイントです。
最高上がりタイム:10.4秒 井上昌己(2014年5月11日)
【データ集計期間】2020年9月〜2023年9月
【1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
23.2% | 29.2% | 47.6% |
【2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
17.3% | 16.5% | 27.1% | 39.2% |
【S級(9車)に絞った1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
14.1% | 29.4% | 56.5% |
【S級(9車)に絞った2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
13.3% | 22.4% | 28.2% | 36.5% |
2020年9月から2023年9月のデータによると、松阪競輪場における1着の決まり手は、47.6%が「差し」でした。
この傾向は、松阪競輪場の特性である長い見なし直線や、全国の競輪場の中でも特に急なカント(傾斜)が影響していると考えられます。その結果、後方からの「差し」や「捲り」が決まりやすいバンクとなっているようです。
次いで、「捲り」が29.2%と高い割合を占めており、後方からの仕掛けが有利であることが示されています。一方で、「逃げ」は23.2%と、他の決まり手と比べてやや低い傾向にあります。2着においても、「差し」や「捲り」の割合が高く、特にマークした選手が39.2%で最多となっています。これは、先行逃げ切りが難しく、後方から追い込む展開が多いことを反映しています。
また、S級(9車立て)のレースに絞ってみると、1着の決まり手は「差し」が56.5%とさらに高い割合を占め、「逃げ」は14.1%と低い数値となっています。
これにより、S級レースでは特に「差し」や「捲り」を得意とする選手が有利であることがわかります。2着の決まり手でも、「マーク」が36.5%、「差し」が28.2%と高く、後方からの動きが重要であることを裏付けています。
車番 | 勝率 | 連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
1 | 29.1% | 48.3% | 62.3% |
2 | 16.9% | 35.5% | 51.2% |
3 | 12.6% | 28.5% | 43.4% |
4 | 12.2% | 26.3% | 41.4% |
5 | 13.1% | 25.9% | 40.6% |
6 | 4.0% | 10.4% | 20.8% |
7 | 10.7% | 22.2% | 35.6% |
8 | 1.5% | 5.9% | 12.8% |
9 | 17.5% | 31.8% | 43.9% |
券種 | 平均配当 |
---|---|
2枠複 | 1,229円 |
2枠単 | 2,246円 |
2車複 | 1,288円 |
2車単 | 2,508円 |
ワイド | 522円 |
3連複 | 2,281円 |
3連単 | 13,471円 |
所在地:三重県松阪市春日町3-1
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公営ギャンブルだけでなく、相撲などでも耳にする「決まり手」。競輪には競輪独自の「決まり手」の意味があります。
競輪の決まり手には以下の4つがあります。
・逃げ
・差し(追い込み)
・捲り
・マーク
出走表に記載されている決まり手は「残り1周からどのような戦略(仕掛け)をしたか」を見ることができます。
競輪場によっては空気抵抗や風圧、コースの特徴などが違うので、選手はどこで勝負に出るか、どう仕掛けるかなどを考えてレースに臨んでいます。
基本的には、直近4カ月のレースで2着以内に入ったレースでの決まり手が記載されています。
レースの着順を予想するために「決まり手」はとても重要な材料になります。