2025/09/02(火) 12:00
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【共同通信社杯G2(最終日)11R=S級決勝】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/嘉永泰斗(S1・熊本113期)
3/寺崎浩平(S1・福井117期)
4/三谷将太(S1・奈良92期)
5/太田海也(S1・岡山121期)
6/小森貴大(S2・福井111期)
7/深谷知広(S1・静岡96期)
8/野田源一(S1・福岡81期)
9/南修二(S1・大阪88期)
※並び想定は
3寺崎-1古性-9南-4三谷-6小森
2嘉永(単騎)
5太田(単騎)
7深谷(単騎)
8野田(単騎)
決勝戦、これはサプライズな並び(ライン構成)になってしまった。
ライバル選手にとっては聞きたくなかった並びだろう。
大挙5人が勝ち上がった近畿勢だが、おおよその予想は地元福井勢に三谷が3番手(寺崎-小森-三谷)に、古性-南の大阪勢で別れる別線勝負だと考えられていた。
それが、蓋を開けてみれば鉄の結束5車連携だ。
これは地元の小森が5番手を固めるということが先頭を走る寺崎にとっては『自分がやるべきこと』を強く意識させるだろう。
先行勝負に決まっている。
深谷や太田、嘉永など超強力な自力陣が相手だが厳しいと言わざるを得ない。
素直に寺崎の先行を古性が番手捲り。あとは南が抜け出し別線自力勢が飛んでくる。
⑨→①④②⑦→①④②⑦
穴目として、スタートの早い太田が6番手捲りを打ち、古性に合わされた上をスピードをもらった2番車の嘉永が突き抜ける。
②→①⑨⑦→①⑨⑦
若手の登竜門と呼ばれる共同通信社杯が今年は福井競輪場で開幕する。
なぜ、若手の登竜門と言われるか?
それは、ザックリ言うと選考基準のひとつに『デビュー9年未満の選手の中から競走成績上位25名が出場出来る』と言うルールがあるからだ。
なので、自然と自力機動力タイプの選手の参加数が多くなり、よりスピード感あふれるレースが見られるだろう。
そして、なんと言っても、2025年の高額賞金レースは、もうあと3つとなった。
当然ながらこの共同通信社杯競輪もグランプリ出場権争いという観点でも一気にランキングアップを狙う選手にとって、非常に重要な位置付けとなる。
その中でも脇本雄太、古性優作、寺崎浩平のグランプリ確定組が複数人いる地元近畿勢が圧倒的有利な状況にあり、戦略的アシストも見込めるので、新たな近畿ヒーローの誕生もあるだろう。
2次予選までは自動番組というところが間違いなく番組の混沌を生むので、穴党や単騎マニアにとって、ゾックゾクの4日間になることはほぼ間違いない。
ぜひチャリロト公式YouTube『ぺーちゃんねる』で楽しもうではないか。
まず共同通信社杯競輪の大きな特色の一つが「オール予選」。
初日は全員が一次予選スタートで、選考順位により自動で番組が決定する。
・一次予選は
1位から2位の24名、3位から選考順位上位の3名→二次予選A
3位の残り9名、4位から5位の24名、6位から選考順位上位3名→二次予選B
また二次予選は上記の通り、A(3個レース)とB(4個レース)に分かれる。
この二次予選の番組も、一次予選の着順と選考順位により自動で番組が決定する。
・二次予選B
1位から3位の12名→準決勝
・二次予選A
1位から5位までの15名→準決勝
準決勝は自動番組ではなく、通常通りの編成。
・準決勝
1位から3位の9名→決勝進出となる。
初日は5着までは二次予選進出(選考上位なら6着でも)できるが、普段は初日にないようなマッチメークやライン構成になることもあり、ちょっとしたミスで大敗すると勝ち上がりを逃すことも考えられるため、いつも以上に初戦から気が抜けない。二次予選も5着権利のAが有利ではあるが、自動番組のため、どうしても運的な要素も入り込んでくる(特に追込型の選手や徹底先行型の選手)。至るところに両部の分かれ目が存在する共同通信社杯競輪。一次予選から必見だ。
「あらゆる戦法で実力発揮できる」
バンクは周長400mで、みなし直線は52.8m。当時の日本競輪学校(現在の日本競輪選手養成所)をもとにしてバンクが作られており、オーソドックスな400mバンクの中でも特にクセがなく走りやすいとされる。逃げ、捲り、追い込みと、あらゆる戦法で力を発揮することができる。最高上がりタイムは2020年11月19日に山口拳矢が記録した10秒6。
連対時の決まり手は
1着(逃27%、捲29%、差44%)
2着(逃24%、捲13%、差24%、マ39%)
※9月1日現在
昨年は最終ホームで8番手だった眞杉匠が、うまく内に斬り込んで好ポジションに付けると、直線で外に持ち出し、古性優作とのゴール前勝負を制して、差し切り優勝。地元開催のビッグレースで、サマーナイトフェスティバルに続くG2連続優勝を果たした。
2024年9月宇都宮
優勝:眞杉匠
2023年9月青森
優勝:深谷知広
2022年9月名古屋
優勝:郡司浩平
2021年9月岐阜
優勝:山口拳矢
2020年9月伊東温泉
優勝:中本匠栄
2019年9月松阪
優勝:郡司浩平
2018年9月高知
優勝:平原康多
※文中敬称略
(P-Navi編集部)