2022/09/19(月) 20:06
「第38回共同通信社杯」(最終日)
9月16日から4日間の日程で開催された、名古屋競輪G2「第38回共同通信社杯」は、大型台風14号の接近は心配されたものの、連日の熱戦が展開された。
今回がビッグレース初参戦となるスーパールーキー中野慎詞は、力強い走りを見せるものの、S級S班や上位選手の巧みなレース展開に翻弄されて二次予選敗退。また、連勝記録を伸ばしていた脇本雄太も二次予選で敗退を喫して、記録が21でストップするなど波乱も起こった。
混戦シリーズとなったが、展開を見極める仕掛けで3連勝の郡司浩平や平原康多、さらに松浦悠士、佐藤慎太郎とS級S班は4名が決勝に進出。若手の登竜門として知られる開催ではあったが、今回は20代の優出者はゼロと、上位陣が高い壁となっていた。
決勝は、赤板過ぎに上昇を開始した郡司浩平が先行勝負に出ると、そのまま押し切って1着ゴール。共同通信社杯は2019年の松阪以来2回目、通算3回目のG2優勝を果たした。
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【名古屋競輪G2(最終日)12R=S級決勝】
1/平原康多(SS・埼玉87期)
2/松浦悠士(SS・広島98期)
3/郡司浩平(SS・神奈川99期)
4/神山拓弥(S1・栃木91期)
5/和田真久留(S1・神奈川99期)
6/柏野智典(S1・岡山88期)
7/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
8/内藤秀久(S1・神奈川89期)
9/武藤龍生(S1・埼玉98期)
【レース展開】
誘導以下、1平原-9武藤-4神山、2松浦-6柏野、7佐藤、3郡司-5和田-8内藤。まず郡司が上昇して、打鐘で平原をかわして先頭に立ち、そのままレースの主導権取りに出る。中団に平原で、7番手になった松浦は最終HS前から巻き返しのスパート。松浦は神奈川ラインに迫るも、郡司マークの和田が牽制。さらに混戦になった最終4コーナーでは和田、平原、佐藤の3車が落車のアクシデント。先行した郡司は、そのまま押し切って優勝のゴール。南関3番手だった内藤が2着、アクシデントを避けた武藤が3着に入線した。
【名古屋競輪G2(最終日)12R=決勝結果】
2車単3-8 11,960円(32番人気)
3連単3-8-9 149,100円(293番人気)
決まり手:逃げ-差し
優勝/郡司浩平(SS・神奈川99期)
今回成績/一1・二1・準1・決1
次走出場予定/久留米G3(10月1日~4日)
戦法が同型の選手が多かったので、1回前に出てレースの流れを見ようと考えていました。昨日、半周ですが自力を出せたし、気持ちを前面に出したレースもできたので、仕掛ける距離に不安はなかったです。今の競輪界で逃げて勝つのは厳しいことだと思うので、大きい舞台で先行できたのは自信になります。グランプリ出場は確定していない状態ですが、残り少ないタイトル戦でも、一走、一走を悔いのないように、G1の優勝を目指して走ります。
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\共同通信社杯G2(最終日)注目選手・ピックアップ/
【最終日・3R=S級選抜】
「力を出し切った先行」
1着/町田太我(S1・広島117期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
久しぶりにキツかったです。いい感じに力を出し切りました。(佐藤)一伸さんのところで脚力を使ったので最後までもつかなと思ったのですが、(小川)真太郎さんが守ってくれたおかげです。感謝しかないですね。後方に置かれた時に力を出し切れないので、そうなった場合を考えないと上位はないと感じています。今は、力を出し切れるパターンを作っていこうとしています。
【最終日・4R=S級選抜】
「他を一蹴するカマシ」
1着/松井宏佑(S1・神奈川113期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
どんな展開になってもすかさず仕掛けようと思っていたので、行き切れて良かったです。バックストレッチが、けっこう向かい風で先頭に出るときに一瞬止まったのですが、踏み続ければ出られると思ったので、強気で仕掛けて良かったです。課題は、シリーズの後半に良くなっていく感じなので、勝ち上がり戦で勝てるように調整して競輪に臨んでいきたいです。
【最終日・7R=S級特選】
「強い気持ちで臨んだレース」
1着/森田優弥(S1・埼玉113期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今日は、一番強い深谷(知広)さんを勝負所で後方に置いてから、先に仕掛けて力勝負をしてと思っていたので、理想的な展開になって良かったです。(吉澤純平と)ワンツーを決められて良かったですね。格上の選手と走る機会をいただいて、気持ちで負けないようにと走って、成長してきていると思っています。また頑張ります。(P-Navi編集部)