【開催直前展望】3日制の京王閣競輪G3ナイターは14日開幕!【ガールズケイリンも同時開催!】

2025/07/13(日) 09:30

京王閣競輪場において「シン東京ミリオンナイトレース」G3が7月14(月)から16日(水)までナイター開催される。新施策として今回の3日間、26日から28日までの3日間=東京オーヴァルカップレースが、前後節制で試行実施される。G3が前後節制で実施されるのは、約24年ぶり。
まず前節のG3ナイターには山崎賢人や和田健太郎、岩津裕介らがエントリー。また、ガールズケイリンも4個レース(2トーナメント)が同時開催され、見逃せない3日間が幕を開ける。

◆初日の出走表(14日更新)はこちらでチェック

【京王閣G3(初日)11R=初特選】
1/和田健太郎(S1・千葉87期)
2/岩津裕介(S1・岡山87期)
3/阿部拓真(S1・宮城107期)
4/伏見俊昭(S1・福島75期)
5/松岡貴久(S1・熊本90期)
6/山口富生(S1・岐阜68期)
7/山崎賢人(S1・長崎111期)
8/中釜章成(S1・大阪113期)
9/鈴木玄人(S1・東京117期)
7月13日16時追記

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山崎賢人がスピードで魅了

山崎賢人

サマーナイトフェスティバルの開催直前でS班らの参戦は無いものの、3日間のナイターG3戦は激戦必至となろう。中でも優勝候補筆頭に推したいのは、山崎賢人だ。ナショナルチームでの活躍は周知の通りで、スピードは傑出している。国内の競輪では昨年6月に久留米で2回目のG3優勝。だが、直近は戦績的にも波が大きく、高松宮記念杯では2日目に失格(誘導妨害)。それだけに、ここは名誉挽回の走りに期待したいところ。
松岡貴久は高松宮記念杯の二次予選で嘉永泰斗マークから1着、準決勝に進出している。次の久留米記念は二次予選で落車しており、影響は気がかりだが、山崎の仕掛けに食らいついて上位進出は十分だろう。

実力者の岩津裕介が上位進出

岩津裕介

岩津裕介も優勝候補のひとり。6月取手記念では準決勝で河端朋之をマークして、眞杉匠の捲りを好ブロックして2着で優出。高松宮記念杯でも予選で2回の連絡みするなど安定感ある走りは光る。中四国で晝田宗一郎や黒瀬浩太郎、久米康平らと好連携を見せるか。

差し脚が堅調の追い込み型として和田健太郎にも注目。6月取手記念は郡司浩平マークから決勝進出、高松宮記念杯では3度の確定板入り、さらに7月松戸F1では優勝で通算400勝を達成している。今回は南関東の機動型はやや手薄の感は否めないが、どう切り開いてくるか。

和田健太郎

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地元は鈴木玄人、寺沼拓摩らが参戦

鈴木玄人

好ムードで地元G3を迎えるのが鈴木玄人だ。6月平塚F1では、近畿中部ラインが先行態勢も、すぐさま巻き返して捲りで飲み込み、そのまま押し切った。これがS級初優勝で、近況は自力戦のキレが冴えわたっている。昨年12月には玉野で記念初優出も経験しており、地元G3で今度は初優勝まで狙おう。
高松宮記念杯でG1初出場を果たした寺沼拓摩も地元戦で発奮期待のひとり。昨年10月の京王閣記念では二次予選で敗退もシリーズ3連対を果たしている。
関東勢はG3優勝ある大矢崇弘や橋本壮史、さらに吉田有希や山口多聞ら機動型と結束して、上位争い必至だろ。

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大ベテランの山口富生 も要警戒

山口富生

今シリーズの最年長55歳・山口富生も軽視できない。今年は1月和歌山、3月大垣とG3で2回決勝に進出。5月宇都宮記念でも1勝をあげており、直前の7月名古屋F1でも決勝進出している。ベテラン健在の巧みな走りは、スピード隆盛の現在の競輪でもキラリと光る。
北日本からは阿部拓真、伏見俊昭、嵯峨昇喜郎らが参戦。伏見は5月宇都宮記念で決勝進出。近況もF1でコンスタントに決勝進出を重ねている。嵯峨は6月富山G3で優出、次の熊本F1で優勝と勢いは見逃せない。一方の阿部は高松宮記念杯で落車しており、調子は要注意だろう。
6月に戦列復帰した中釜章成は6月高松宮記念杯で4日目に1着取り、次の名古屋F1はオール連対の準優勝。昨年の京王閣記念でもシリーズ3連対しており、今回の大躍進があるか。

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ガールズケイリン3日制A

石井寛子、児玉碧衣

ガールズケイリンは3日制×2レースのトーナメントがAとBに分かれて開催される。 ガールズAは、初日と2日目の第3レースと第4レースに組まれ、決勝は最終日の第10レースに行われる。

ガールズAは児玉碧衣と石井寛子がシリーズの中心になる。児玉は6月パールカップでまさかの初日敗退を喫したが、敗者戦は貫禄の連勝を決めた。直前の静岡を11秒4の捲りで完全優勝していたが、G1での勝ち上がりの難しさを改めて痛感。9年連続でオールスターファン投票1位にも選出されており、再び連勝街道をばく進する。京王閣は今年2月にも完全優勝している。
地元ホームバンクで主役の座は譲れない石井寛子だが、パールカップの初日に落車して2日目以降は欠場。約1カ月で、まずはどこまでコンディションを戻して来られるかがポイントになりそうだ。華麗な自在戦で、地元ファンの声援に応えたい。
力をつけた藤田まりあ、果敢に仕掛ける中島瞳、うまくレース組み立てる元砂七夕美らも争覇級だ。

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ガールズケイリン3日制B

太田りゆ、梅川風子

ガールズBは初日と2日目の第1レースと第2レースに組まれ、決勝は最終日の第9レースに行われる。
こちらは梅川風子と太田りゆのスピードバトルに注目が集まる。梅川はパールカップで決勝4着。今年はG1戦以外では、9開催を走り27連勝中の負けなし。地元京王閣は昨年末に落車する苦い経験も味わったが、豪快なレースで払拭するか。
太田りゆはパールカップで準決勝敗退も、次の名古屋F1は十八番の鋭い捲りで完全優勝している。京王閣は今年2月にも優勝しており、過去4開催に出場してオール優勝。チャンスを逃さず仕掛けて、連続優勝を継続させるか。
ぶれない先行勝負で挑む地元の石井貴子や、ともに追加参戦だが、パワフルな自力戦で台頭する太田美穂、好調キープの大浦彩瑛も好勝負を演じよう。

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◆直近の京王閣競輪・レポート

昨年10月の記念開催は犬伏湧也が優勝

2024年10月京王閣G3
優勝:犬伏湧也
2023年10月京王閣記念G3
優勝:新田祐大
2023年8月大阪・関西万博協賛G3
優勝:田尾駿介
2022年11月京王閣記念G3
優勝:宿口陽一
2021年5月日本選手権G1
優勝:松浦悠士
2021年5月ガールズケイリンコレクション京王閣ステージF2
優勝:佐藤水菜
2020年10月京王閣記念G3
優勝:平原康多
2019年10月京王閣記念G3
優勝:和田健太郎
2018年5月京王閣競輪G3
優勝:平原康多
2017年5月日本選手権G1
優勝:三谷竜生
2017年5月ガールズケイリンコレクション京王閣ステージF2
優勝:長澤彩

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【今開催のS級戦・勝ち上がり】

S級9車立て・7レース3日制

◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→準決勝

【予選=6個レース】
1位〜3位(18名)→準決勝

◆2日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝

※勝ち上がり表PDFはこちら

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◆京王閣バンクの特性

周長400m、みなし直線は51.5m。直線の長さはオーソドックスだが、カントが若干ゆるいため3コーナーで捲りが外に膨れやすい傾向がある。直線で伸びるコースは特にないが、バンクのすぐ横を多摩川が流れており、風向きが変化することがあることは要注意。連対時の決まり手は、1着は逃げ22%、捲り26%、差し52%、2着は逃げ20%、捲り15%、差し27%。マーク38%。バンクレコードは(2015年8月14日)にシェーン・パーキンスが更新した10秒5。

(P-Navi編集部)

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