2022年11月1日　京王閣競輪G3

開設73周年記念「ゴールドカップレース」最終日

10月29日から4日間の日程で開催された京王閣競輪開設73周年記念「ゴールドカップレース」G3は、関東勢が他地区の追随を許さない活躍を連日見せてシリーズが進んだ。
準決勝10Rでは、連日主導権を握りレースをリードした吉田有希が突っ張り先行で、ラインワンツースリーを果たすと、11Rでは地元・東京の河合佑弥が力強い先行を見せて、宿口陽一、佐々木悠葵、中田健太を決勝へ導いた。また、12Rでは、北井佑季との壮絶な主導権争いをした森田優弥が機転の効いた戦いで平原康多と決勝進出。実に8名もの関東勢が決勝に駒を進める活躍となった。
関東勢が別線となって迎えた決勝は、先行した森田優弥の3番手からゴール前で平原康多を交わした宿口陽一が1着でゴール。昨年10月前橋のドームスーパーナイトレース以来となる2回目のG3制覇、記念開催としては初の優勝を手にした。

※3日目のレポートはこちら
※最終日3レースの競輪ルーキーシリーズ2022プラスのレポートはこちら

【京王閣競輪G3（最終日）12R＝S級決勝】
1／平原康多（SS・埼玉87期）
2／坂井洋（S1・栃木115期）
3／北井佑季（S2・神奈川119期）
4／佐々木悠葵（S1・群馬115期）
5／森田優弥（S1・埼玉113期）
6／高橋築（S2・東京109期）
7／宿口陽一（SS・埼玉91期）
8／中田健太（S2・埼玉99期）
9／吉田有希（S2・茨城119期）

【レース展開】

誘導以下、5森田－1平原－7宿口－8中田、9吉田－2坂井－6高橋、4佐々木、3北井で周回していく。赤板前に単騎の佐々木は内から5番手まで上昇。赤板過ぎに先頭の森田が先行態勢に入ると、佐々木は打鐘過ぎに宿口の内まで上がっていく。最終HS過ぎに吉田が仕掛けていくが、最終BS前に平原が番手捲り。平原には宿口が続き、吉田が不発と見るや坂井は自力に転じて捲りを打つ。最終2センターで平原が坂井をけん制すると、空いたコースを宿口が突いて1着ゴール。2着に坂井、3着に平原が入線した。

【京王閣競輪G3（最終日）12R=S級決勝・結果】
2車単7-2　　11,230円（28番人気）
3連単7-2-1　22,130円（71番人気）
決まり手：差し－捲り

優勝／宿口陽一（SS・埼玉91期）
今回成績／特8・二4・準1・決1
次走出場予定／四日市G3（11月10日～13日）

佐々木（悠葵）君が、平原（康多）さんの後ろを狙っていたので、それで余裕が無くなってしまい、坂井（洋）君が捲ってきた時にやるべき事をできなかった。初日にも同じ様の状況で新田（祐大）君に負けてしまったので、同じ失敗をしないよう頑張ったつもりだが、「しっかりやってきていれば、中田健太まで連れ込めた」と平原（康多）さんにも言われました。今後、その点をしっかり出来るように課題を持ってやりたいと思います。前回の寛仁親王牌で平原さん、諸橋（愛）さん、桑原（大志）さん、カミタク（神山拓弥）の4人にいろいろとアドバイスをもらったので、それが今回気持ちとして出たのかなと思います。記念初優勝は、素直に嬉しいです。この後、競輪祭もあるので、自分のやるべきことをしっかりやって勝負できたらと思います。

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＼京王閣G3（最終日）注目選手ピックアップ／
【最終日・8R＝S級特選】

シリーズ2勝をあげ締めくくる
1着／武井大介（S2・千葉86期）
チャリレンジャー（スポンサード選手）

最近、なかなか1着が取れないからシリーズ2勝はかなり上出来です。練習の成果が出たのかなと思います。競走得点がないと回れる位置も厳しくなってくる。（中村）浩士さんのように、上位の追い込み選手は基本タテに踏める脚力があるからその上を行くのは難しいですが、先輩達がそうやって戦っているので脚力をつけて点数も上げられるように頑張りたいです。

【最終日・10R＝S級特秀】

いい意味で貪欲さが出てきました
2着／岩本俊介（S1・千葉94期）

打鐘で仕掛けたのは、いい判断だったと思います。（平尾一晃のラインに）スイッチして仕掛けようと思っていましたが、それをできるスピードでは無かったです。しかしスイッチしようと思っていたから、前団がつまったところで仕掛けられたと思います。歳を重ね、いい意味で貪欲さが出てきた気がしますね。寛仁親王牌でも同地区の自力型の後ろに付いたり勝負に貪欲にいけていると思うし、その気持ちを出して戦ってもいい頃かなとも思うので、その都度ベストを尽くす競走をしたいと思っています。(P-Navi編集部)