【郡司浩平ら南関東勢が強力布陣!】平塚競輪G3ナイター「湘南ダービー」は10日開幕!

2025/05/08(木) 17:25

平塚競輪場において「開設75周年記念・湘南ダービー」G3が5月10日(土)から13日(火)までナイター開催される。南関東地区はS班の郡司浩平、岩本俊介がそろって参戦、さらに松井宏佑や深谷知広ら強力布陣で、他地区の強豪を迎えうつ。日本選手権競輪の興奮も冷めやらぬ中、今年のKEIRINグランプリ2025開催地である平塚で「湘南ダービー」の熱戦が繰り広げられる。
なお、開催中は毎日、光と噴水と音によるショータイム、最終日は打ち上げ花火も予定されおり、S級レーサーの激戦とショーアップされた演出が楽しめる4日間に注目だ。

◆初日の出走表(10日更新)はこちらでチェック

【初日(第12レース)初日特選】
1/松井宏佑(S1・神奈川113期)
2/犬伏湧也(SS・徳島119期)
3/岩本俊介(SS・千葉94期)
4/荒井崇博(S1・長崎82期)
5/和田真久留(S1・神奈川99期)
6/三谷将太(S1・奈良92期)
7/深谷知広(S1・静岡96期)
8/山口拳矢(S1・岐阜117期)
9/郡司浩平(SS・神奈川99期)
※並び想定は
1松井-9郡司-5和田
2犬伏-4荒井
7深谷-3岩本
8山口-6三谷
(5月9日に追記)

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◆南関東勢が強力!郡司浩平が主役を演じるか

郡司浩平
松井宏佑、和田真久留
神奈川のG3開催とくれば、S班・郡司浩平が不動の本命となろう。4月の地元川崎記念では初日から3連勝で勝ち上がると、決勝は先行する脇本雄太を捲り切って完全優勝を飾っている。日本選手権は準決勝4着で決勝進出は逃したが、昨年8月小田原、今年の川崎と神奈川のG3は連続優勝中で、今回の平塚も自力戦、番手戦を問わず、シリーズを引っ張っていきそうだ。
神奈川から松井宏佑、和田真久留らも主力級だ。松井は日本選手権で決勝進出(5着)。準決勝では連携した郡司と決勝進出を決められなかった組み立てを反省していたが、調子自体は「悪くないと思います」と好気配をキープ。昨年の平塚オールスターも悔しい決勝4着だったが、地元G3初優勝でうっ憤を晴らすか。
和田真久留は日本選手権の初日に失格(落車棄権)しており、コンディション面は要注意だが、日本選手権の分も地元G3で巻き返したいところだろう。

郡司とともに南関東のS班・岩本俊介も参戦。日本選手権の準決勝は深谷知広との連携から1着で決勝進出(8着)。今回もラインの役割を全うしつつ、上位争いに加わってくるだろう。
深谷知広は3月ウィナーズカップで決勝進出も、その後は膝の負傷で欠場が続き、日本選手権は本調子に欠いた。それでも二次予選は2着突破で「上向いてはいる」と振り返っている。今年は2月静岡、3月名古屋でG3優勝。日本選手権から間隔はあまりないが、どこまで復調してくるか。
他にも平塚で2020年グランプリ制覇した和田健太郎や地元の松坂洋平、さらに若手の機動型も躍進あれば、今開催も強力なラインが形成されそう。地元の南関東勢がシリーズを席巻する勢いだ。
深谷知広、岩本俊介

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◆一網打尽の破壊力を有する犬伏湧也
犬伏湧也

4月からS級S班入りとなった犬伏湧也。初戦の高知記念初日に落車を喫したものの、日本選手権では、ダメージから「だいぶ良くなってきた」とのコメントも。S班についても「責任感ある位置なので、しっかり頑張りたい」と、より一層、気を引き締めている。持ち味の豪快な仕掛けを繰り出し、昨年10月京王閣以来のG3優勝を狙う。犬伏と連携で中四国勢の浮上も十分だが、まずは踏み出しに全集中となろう。

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◆復調途上の山口拳矢が侮れない

山口拳矢

2年前に平塚の日本選手権でG1初優勝を果たしたのが山口拳矢。練習中の落車により右鎖骨を骨折して欠場が続いていたが、4月玉野F1から復帰。2戦目となる4月の日本選手権は二次予選で敗退したが、最終日は捲りで1着を取るなど敗者戦を連勝でしめくくっている。まだ「5割くらい」で復調途上ではあるが、さらに身体との連動性を高めることを課題として、どこまで調子を戻していけるかがカギとなろう。

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◆荒井崇博を中心に九州勢の一撃も

荒井崇博

九州からは荒井崇博に注目。北津留翼や伊藤颯馬、松岡辰泰、松本秀之介、さらに成長株の阿部英斗ら自力型が多く参戦しており、目標には事欠かないか。平塚のバンクレコード保持者でもあり、九州連携はもちろん、強烈なタテ脚で優勝争いに加わろう。

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◆新鋭レーサー、どこまで勝ち上がるか!?

西田優大、阿部英斗

注目のレーサーとして2選手をピックアップ。
西田優大(広島123期・27歳)は昨年8月京王閣で3場所連続完全優勝によるS級特別昇級。12月の失格で今年はあっせんが止まった期間もあったが、1月の大宮記念は予選を連勝して準決勝進出。3月の川崎記念も二次予選を1着で突破するなど、ここまでG3は5回参戦して全て準決勝入り。積極果敢な走りで、今開催も連日見逃せない。
阿部英斗(福岡125期・20歳)は1月別府で3場所連続完全優勝によるS級特別昇級。3月玉野のルーキーチャンピオンレースでは、師匠(吉岡稔真)から「夢を与えるレースを」の期待通りに、同期対決を制して優勝を果たしている。G3は小松島ミッドナイト(3着2着1着)があるが、4日制の記念は初出場。直前の静岡F1も連勝で決勝進出しており、タテ勝負だけではなく、ヨコもこなせる機敏走りで、4日間アピールとなるか。

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【直近の平塚グレードレース・プレイバック】

22年4月の平塚記念は佐藤慎太郎が通算10回目の記念V

2024年8月オールスター競輪G1
優勝:古性優作
2023年5月日本選手権G1
優勝:山口拳矢
2022年12月KEIRINグランプリ
優勝:脇本雄太
2022年5月平塚記念G3
優勝:佐藤慎太郎
2021年10月平塚記念G3
優勝:郡司浩平
2020年12月KEIRINグランプリ
優勝:和田健太郎
2019年5月平塚記念G3
優勝:松岡健介
2018年5月日本選手権競輪G1
優勝:三谷竜生
2017年12月KEIRINグランプリ
優勝:浅井康太
2017年10月平塚記念G3
優勝:柴崎淳

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◆今開催の勝ち上がり

S級9車立て・12レース4日制

◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選

【一次予選=11個レース】
1位〜4位(44名)→二次予選
5位から得点上位10名→二次予選

◆2日目
【二次予選=7個レース】
1位〜3位(21名)→準決勝
4位から6名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。

◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝

※勝ち上がり表PDFはこちら


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◆平塚バンクの特性

バンクは周長400mで、みなし直線は54.2m。カントも直線の長さもオーソドックスで、クセのない軽いバンク。直線も特に伸びるコースはない。連対時の決まり手は、1着(逃24%、捲32%、差44%)、2着(逃19%、捲17%、差23%、マ41%)で、捲りや差しがやや優勢。海と川がバンクに近いため海風が吹くこともあり、さらに季節や天気によってバンクの重さが変化する点は注意したい。最高上がりタイムは2018年5月1日に荒井崇博が記録した10秒4。

(P-Navi編集部)

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