前橋競輪G3(準決勝)レポート【決勝進出の9選手コメント】

2025/03/29(土) 20:25

2025年3月29日 前橋競輪
第12回施設整備等協賛競輪in前橋
「桜花爛漫!まえばし春風賞」G3(3日目)


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【10R=S級準決勝】
青板バックで鈴木玄人を小川丈太が突っ張る。そのまま小川は先行態勢に入っていくと、3番手は内で篠田幸希、外に鈴木で並走になる。最終1センターで鈴木が大きく後退、篠田が3番手を確保すると、最終BSから捲り発進。小川マークの小倉竜二も直線で差し脚を伸ばすが、篠田が捲り切り1着。2着に小倉。3着に伊代野貴照が入線した。

1着/篠田幸希(S2・群馬123期)
今回成績:一2・二4・準1
G3決勝:初

(鈴木玄人と)かなりの競りになったし、あそこまで強烈なのは今までなかったので、乗り越えられて良かったです。キツかったですね。ラインで決められず、(小林)大介さんに申し訳ありません。G3決勝は初めて。お客さんの声援に圧倒されましたが、日に日に緊張がほぐれましたし、力になりました。

(決勝は)自力。自分の仕事をしっかりして、勝ち星を狙えたら狙っていきたいです。

2着/小倉竜二(S1・徳島77期)
今回成績:特2・二1・準2
G3優勝:8回(21年5月前橋)

2車でも突っ張ってくれたので、小川(丈太)君のおかげですね。残すのは難しかったです。(篠田幸希、鈴木玄人の)2人が絡んでくれていたのは大きかったですね。(ゴール前の)直線で、2番車をフワッと浮かせ、内を締めれば(小川が)着に残るかの感じでしたが。けっこう外が伸びますね。勉強になりました。初日が一番キツかった、そこで刺激が入ったので、2日、3日目と楽に走れています。

(決勝は)佐々木(豪)君の後ろ。

3着/伊代野貴照(S2・奈良101期)
今回成績:一5・二4・準3
G3決勝:初

(篠田幸希が)踏んだりやめたり、かなり強弱があったのですが、しっかり対応しました。冷静に落ち着いて走れました。最後の直線は、どこに行こうかと思ったのですが、コースができたので、行けました。G3の決勝は初めて。最近、成績が良くなかったのですが、新しい自転車がきて良くなってきていて、追加を受けた当日も練習をしていました。(追加参戦で)来て良かったです。

(決勝は)和田(真久留)君の後ろ。結果は後からついてくる。333バンクだし展開も読めませんが、冷静に走りたいです。

◆10Rレース結果

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【11R=S級準決勝】
赤板前に和田真久留が誘導後位に入ると、赤板で橋本瑠偉が和田を叩いていく。先行態勢の橋本に対して、岡田亮太もすぐさま仕掛けるが、橋本も主導権を譲らず、岡田は最終HSで後退。最終2コーナーから4番手の和田が捲りを打つと、橋本マークの佐藤礼文がけん制。佐藤と和田の直線勝負は佐藤が振り切り1着。2着に捲った和田、和田を追走した山崎芳仁が3着。

1着/佐藤礼文(S1・茨城115期)
今回成績:一2・二2・準1
G3優勝:0回
G3決勝:2回目(25年2月小松島以来)

(橋本瑠偉に)いい形を作ってもらったのですが、最後、(和田)真久留さんが止まったと思ったので、(橋本を)残し気味に踏んだのですが。思い切ってけん制にいくべきだったのか、反省しています。脚は余裕がありました。気持ちよくないですね。(4日制)G3の決勝は初めてです。この恩を返せるように、もっと努力していきたいです。

(決勝は)篠田(幸希)君の後ろ。初めてつきます。思い切ってやるだけです。

2着/和田真久留(S1・神奈川99期)
今回成績:特7・二1・準2
G3優勝:3回(25年3月四日市)

関東勢が叩き合うのか折り合うのか、判断しないといけなかった。連日の橋本(瑠偉)君の強さを痛感していたし、自分も1回抑えてからの動きだったので、出も悪かったですね。けっこうキツかったです。山崎(芳仁)さんが付いて下さったし、初日ミスしていたので、なんとか動いてから仕掛けてでした。身体は(四日市G3と)似たような感じで、さほど調子は良くないですし、バンクが特殊なので走りにくいです。

(決勝は)自力。

3着/山崎芳仁(S1・福島88期)
今回成績:特9・二1・準3
G3優勝:17回(20年1月いわき平)

スタートは後ろからになってしまいましたが、前か中団くらいが良かったですね。全て(和田真久留に)任せていました。(最終2コーナーは)バックを踏んだりしたのでタイミングが合わなかったのですが、離れると捌かれると思ったので、和田(真久留)君にちぎれないようにしました。最後は、内に東口(善朋)がいたので様子を見て、思いきり外を踏んだ感じです。3日間、感じは悪くないと思います。

(決勝は)(高橋)晋也の後ろ。

◆11Rレース結果

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【12R=S級準決勝】
青板バックで佐々木豪が河合佑弥をおさえると、赤板前に高橋晋也が佐々木をかわす。赤板から河合が仕掛けると、高橋もペースは上げて、河合を出させず、主導権を握っていく。最終HSで佐々木は内を突いて3番手まで浮上すると、最終BSから捲りを打つ。最終2センターでは落車のアクシデントがある中、捲りで抜け出した佐々木が1着。内から抜け出した阿部大樹が2着。逃げた高橋が3着に粘った。

1着/佐々木豪(S1・愛媛109期)
今回成績:特2・二2・準1
G3優勝:0回
G3決勝:9回目(23年12月別府以来)

河合(佑弥)君が、連日前々に動いていたので、突っ張るかなと。突っ張らなかった時点で、高橋(晋也)君をカマシに行くだろうと。6番車(安彦統賀の)トリッキーな動きに対応できなかったです。僕の技量不足で荒井(崇博)さんを決勝に連れて行けなかった。ラインで決めようとする強い気持ちが、今日は裏目に出ました。感じは悪くないですが、申し訳ないです。

(決勝は)自力。一生懸命に頑張ります。

2着/阿部大樹(S1・埼玉94期)
今回成績:一4・二3・準2
G3優勝:0回
G3決勝:8回目(23年11月大垣以来)

今日は、ラインの誰かを決勝にと思っていました。アクシデントがあり、流れが向いただけだと思います。連日、展開一本なのですが、離れないで付いていけているので良かったです。

(決勝は)関東の3番手を回ります。

3着/高橋晋也(S1・福島115期)
今回成績:一3・二2・準3
G3優勝:0回
G3決勝:7回目(24年9月青森以来)

一番いい並びになりました。河合(佑弥)が突っ張らなかったので、すかさずいきました。前々に踏めばなんとかなると思いました。踏んでる感じはいいかなと。いい展開に持っていけたと思います。前のレースで、山崎(芳仁)さんが勝ち上がっていたのを見ていたので、二次予選のリベンジを果たしたい思いがあり、気合いで踏みました。

(決勝は)山崎(芳仁)さんの前で頑張ります。自力。

◆12Rレース結果

※G3優勝回数の( )は前回G3優勝開催
※G3決勝進出の( )は前回の優出開催

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【最終日・12R=S級決勝】
1/佐藤礼文(S1・茨城115期)
2/小倉竜二(S1・徳島77期)
3/和田真久留(S1・神奈川99期)
4/篠田幸希(S2・群馬123期)
5/高橋晋也(S1・福島115期)
6/伊代野貴照(S2・奈良101期)
7/佐々木豪(S1・愛媛109期)
8/阿部大樹(S1・埼玉94期)
9/山崎芳仁(S1・福島88期)

注目の並び想定は
4篠田-1佐藤-8阿部
7佐々木-2小倉
3和田-6伊代野
5高橋-9山崎

決勝は、篠田幸希の後ろに佐藤礼文、その後ろを阿部大樹が固める関東の3車ライン。
佐々木豪には、小倉竜二が付く四国の2人。
和田真久留の番手には、伊代野貴照が付く神奈川と奈良の即席ライン。
高橋晋也には、山崎芳仁が付く福島の2車ラインの4分戦となった。

ラインの長さを生かして篠田が主導権を握ると、関東ラインに優位な展開になりそうか。しかし、2日目の山崎との連携の借りを返したい高橋が積極的にレースを動かす可能性や、四日市に続いてG3連続優勝がかかる和田、早めの巻き返しも考えられる佐々木の動向にも注目が集まる。混戦必至の細切れ戦となった決勝は、最終日の第12レース・16時35分発走予定。

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【前橋競輪グレードレース・プレイバック】
前橋記念(24年)
優勝者:小林泰正
前橋記念(23年)
優勝者:古性優作
寛仁親王牌(22年)
優勝者:新田祐大
ドームスーパーナイトレース(21年)
優勝者:宿口陽一
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優勝者:小倉竜二
寛仁親王牌(20年)
優勝者:脇本雄太
寛仁親王牌(19年)
優勝者:村上博幸
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優勝者:脇本雄太
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優勝者:渡邉一成

(P-Navi編集部)

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