2021/10/17(日) 22:09
前橋競輪G3(最終日)
「ドームスーパーナイトレース」
前橋競輪場を舞台にした初開催のナイターG3「ドームスーパーナイトレース」。
初日特選は今年G1タイトルホルダーの仲間入りを果たした宿口陽一が中団捲りで勝利と好発進を決めた。波乱は準決勝で起こり、優勝候補の一角に目されていた吉澤純平、武田豊樹の茨城タッグが敗退。地元G3で気合の入る地元・群馬勢も準決勝で姿を消す一方、埼玉勢は宿口を筆頭に3名が決勝進出を果たして、決勝でも人気の中心に推された。吉澤を不発に終わらせた山田諒、久米良、友定祐己も準決勝と同じくライン再結束。準決勝1着で26万車券を演出したベテランの齋藤登志信をはじめ、田中誠、伊藤成紀が単騎を選択したことも混戦に拍車をかけていた。
またガールズケイリンの「まえばしめぐみカップ」も4日制で同時開催。無傷の3連勝で勝ち上がった鈴木美教と小林優香の直接対決、勝負強い久米詩も対抗で注目を集めた__。
3日目のレポートはこちら
【最終日・12R=S級決勝】
1/宿口陽一(S1・埼玉91期)
2/齋藤登志信(S1・宮城80期)
3/山田諒(S1・岐阜113期)
4/田中誠(S1・福岡89期)
5/久米良(S2・徳島96期)
6/伊藤成紀(S2・大阪90期)
7/武藤龍生(S1・埼玉98期)
8/友定祐己(S1・岡山82期)
9/阿部大樹(S2・埼玉94期)
【レース展開】
埼玉ラインが前受けを選択
赤板で3・山田諒は後続を警戒
単騎カマシを仕掛けた6・伊藤が後続を離したまま最終HSを通過
最終2コーナー過ぎ、3・山田、1・宿口が捲りを打つ
タイトルホルダーの宿口が捲りでG3初優勝!
誘導以下、1宿口-9阿部-7武藤、2齋藤、4田中、3山田-5久米-8友定、6伊藤で周回を重ねる。青板BS過ぎに山田が埼玉ラインをおさえて先頭に立つと、宿口は中団4番手に入る。赤板過ぎに最後方にいた伊藤が果敢な単騎駆けに出て、打鐘で山田を叩いて一気にレースが動いていく。伊藤が大きく離して逃げる中、最終HS過ぎに宿口が捲り発進。2番手の山田も捲りで応戦して伊藤をかわすと、直線では山田と宿口の勝負となる。この勝負は宿口に軍配が上がり、今年G1タイトルを獲得している宿口が、今度はG3初優勝のゴール。2着に山田、3着に宿口マークの阿部が入線した。
【前橋競輪G3・S級決勝結果】
2車単1-3 2,990円(9番人気)
3連単1-3-9 8,940円(18番人気)
決まり手:捲り-捲り
優勝/宿口陽一(S1・埼玉91期)
今回成績/特1着・二1着・準3着・決1着
次走出場予定/青森F1(10月25日~27日)
山田君が突っ張る流れになると思ったので、前から行く作戦。3対3対単騎3人でやりづらかったですが、ラインの力を合わせて勝てたので嬉しいです。(単騎駆けも)ある程度は、あの形もあるとは思っていましたが、スイッチできないし、ヤバいと思いました。捲りにいけるかどうかは分からなかったですが、後輩が後ろに付いているので、何とか気持ちで仕掛けられましたね。山田君も強かったですし、厳しいと思いましたが、4コーナー回った時には僕の方が出ていました。僕のできるレースをしっかりする、それができたことがすごく嬉しいです。これからも、競輪祭、グランプリに向けて、一戦一戦を一生懸命やっていきたいと思います。
→ガールズケイリン「まえばしめぐみカップ」レポートは2ページ目をご覧ください。
【最終日・11R=まえばしめぐみカップ】
1/鈴木美教(L1・静岡112期)
2/西島叶子(L1・熊本118期)
3/土屋珠里(L1・大阪110期)
4/久米詩(L1・静岡116期)
5/小林優香(L1・福岡106期)
6/蓑田真璃(L1・千葉110期)
7/奈良岡彩子(L1・青森104期)
【レース展開】
スタートで4・久米が飛び出して誘導後位に入る
最終HS、4・久米が先行して、5・小林も仕掛けを狙う。
4・久米が5・小林の捲りを凌ぎ、逃げ切り優勝
誘導以下、4久米、7奈良岡、3土屋、1鈴木、2西島、5小林、6蓑田で隊列は落ち着く。打鐘前に西島が仕掛けていくが、前受けの久米も踏み込んで先行態勢に入っていく。久米の先行で最終HSを通過し、小林は中団から仕掛けをうかがう。最終2コーナーから3番手の土屋が捲り、さらに外を小林、その後位から鈴木が前団に迫る。直線では小林が差を詰めてくるが、久米が逃げ切って優勝ゴール。2着に小林、3着に久米後位でレースを進めた奈良岡が入線。鈴木は4着に終わった。
【まえばしめぐみカップ・結果】
2車単4-5 2,050円(7番人気)
3連単4-5-7 16,270円(32番人気)
決まり手:逃げ-捲り
1着/久米詩(L1・静岡116期)
今回成績/予2着・予2着・準2着・決1着
次走出場予定/平塚F1(11月10日~12日)
決勝は自力の選手が多いので、前々で勝負したいと思っていました。連日立ち遅れていたので、打鐘からスピードを上げようと思っていて、(最後の)4コーナー過ぎからは並ばれていたので、最後はがむしゃらに踏みました。今開催は2着が続いていましたが、最後に1着が取れて良かったです!
(P-Navi編集部)