2021/05/23(日) 22:10
前橋記念G3(最終日)開設71周年記念「三山王冠争奪戦」
【12R=S級決勝】
1/清水裕友(SS・山口105期)
2/東口善朋(S1・和歌山85期)
3/海老根恵太(S1・千葉86期)
4/吉田敏洋(S1・愛知85期)
5/阿部力也(S1・宮城100期)
6/脇本勇希(S2・福井115期)
7/竹内雄作(S1・岐阜99期)
8/渡邉雄太(S1・静岡105期)
9/小倉竜二(S1・徳島77期)
G3開催は2015年以来6年ぶりとなる前橋競輪開設71周年記念「三山王冠争奪戦」。
335mの高速バンクを舞台に、連日のスピードレースが展開された。
S班からは昨年のGPチャンプの和田健太郎、ダービーでも奮闘を見せた清水裕友が参戦。
清水は初日特選で徳島ラインを豪快に捲って1着。さらに二次予選と準決勝は先行勝負に出て、小倉竜二と連続ワンツーを決めるなど充実の機動力を披露しての勝ち上がり。一方の和田だが、準決勝戦で落車棄権で、無念の途中欠場となった。
準決勝に7名進出した関東勢。特に期待を集めたのは木暮安由、佐々木悠葵、蕗澤鴻太郎の地元・群馬勢だったが、善戦するも決勝切符を掴むことはできずに敗退。関東勢からは優出者ゼロと、準決勝の壁に阻まれた。
一躍注目度がアップしたのが脇本勇希。今年S級入りしたばかりの新鋭だが、準決勝では一旦、最後方まで下がる厳しい展開になるも豪快な捲りで大逆転の1着、記念初優出を決めた。
決勝は、清水裕友-小倉竜二の中国・四国ライン、脇本勇希-東口善朋の近畿ライン、竹内雄作-吉田敏洋の中部ライン、渡邉雄太-海老根恵太の南関東ライン、そして単騎の阿部力也で細切れ戦。
二次予選から連続ワンツー(小倉1着、清水2着)を決めてきた清水と小倉が人気の中心に推されたが、335mスピードバンクでの強力機動型の激突だけに、主導権争いから目が離せない一戦となった。
■レース展開
誘導以下、1清水-9小倉、8渡邉-3海老根、6脇本-2東口、5阿部、7竹内-4吉田で周回を重ねる。青板から脇本が竹内の動きを警戒する中、まず渡邉が動いて、青板BS過ぎに清水をかわして先頭に立つ。赤板で脇本がスパートして先行態勢に入るが、竹内もすぐさま反撃。脇本と竹内の先行争いとなり、最終HSで竹内が脇本を叩ききって主導権を奪い返す。最終HSから渡邉、清水がともに捲り発進。渡邉は吉田の牽制もあり最終BS前に後退も、清水は大外から前団に迫る。竹内の番手から吉田が捲りを打って応戦するも、清水は最終4コーナーで吉田を捕らえ先頭。清水マークの小倉が、ゴール前鋭く伸びて差し切り優勝ゴール。2着に清水で今開催3回目となる両者のワンツー。3着は単騎の阿部が入線した。
小倉は2017年9月の京都向日町記念以来となるG3通算8回目、通算49回目の優勝となった。
【決勝レース結果】
2車単9-1 570円(2番人気)
3連単9-1-5 2,370円(5番人気)
優勝/小倉竜二(S1・徳島77期)
今節成績/特3着・二1着・準1着・決1着
次走出場予定/広島・全プロ記念競輪(5月29日~30日)
「今回は全部、清水君に助けられた感じですね。清水君が強いので、付いていっただけ。ハイペースで休むところが無く、どうなるかと思っていました。清水君は最終HSで絶対に仕掛けると思っていましたが、(番手で)少し離れた感じで一杯でした。1コーナーでは苦しそうに見えたんですけど、そこから乗り切ったので強いですね。(吉田が)番手から出たので、浮いたら内も考えていましたが、押し切ったので外に切り替えました。記念優勝は3年ぶりなので嬉しいですね」(P-Navi編集部)