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ガールズトライアル

2018/01/31 (水) 13:04

ガールズトライアル

5月に神奈川・平塚競輪場で開催されるガールズケイリンコレクションの出場メンバーが決まった。

児玉碧衣(福岡108期)
上原さくら(高知104期)
高木真備(東京106期)
大久保花梨(福岡112期)
太田りゆ(埼玉112期)
鈴木美教(静岡112期)
石井貴子(千葉106期)

今回から出場するためのトライアルレースが3つの競輪場で行われた。まずこのトライアルに出るための条件から書いていこう。
昨年8月~10月までの平均競走得点上位者42人を選抜。A・B・Cにそれぞれ14名を分ける。Aには選考順位1位、Bは2位、Cは3位とてし、4位はC、5位はB、6位はAといった具合にウェイバー、逆ウェイバー順で振り分けられる。今回、Aグループは1月12日からの高松トライアル、Bグループは19日からの奈良トライアル、Cグループは26日からの松戸トライアルで熾烈(しれつ)なコレクション出場権争いが繰り広げられた。ただの数字(得点上位)で選ぶのではなく、トライアル導入には大賛成である。だが、やはりと言うべきか疑問点もある。
振り分けに関しては異議なし、疑問であったのは開催場だ。日本競輪学校を受験する時、以前は試験会場がバラバラだったが、気象条件などを考慮して現在は同じ場所で全ての受験生がタイムトライアルに挑む。公平性を保つためには当たり前のことだろう。話しをガールズトライアルに戻そう。まず高松は400mバンクで、奈良と松戸は333mバンクだ。少しでも前にいないと苦戦する333mバンクと400m走路では仕掛けるタイミングも違うし、先行選手にとっては明らかに333mバンクが有利になる。ましてや男子選手に比べて、動きが少ないガールズでは333mバンクで後ろに置かれてしまえば、巻き返すことは至難の業と言わざるを得ない。
公平性が求められるギャンブルの世界で、まず開催場所の走路の長さが違うのは重大なミスであろう。選考順位の妙で、追い込み選手が333mバンクに多くなることも出てくる。と、なると逆に先行選手が333mバンクでは少なくなる。各施行者の思惑もあるのだろうが、ガールズケイリンコレクションを女子のビッグレースと位置づけるならば、トライアルレースはせめて走路の長さを揃えるという条件で行うべきだ。車番についても公平性を期するなら、抽選にするのがベターなように思える。開催場所については何人もの選手から不満がでていることも事実だ。

ここまではトライアルレースについて書いてきたが、ガールズケイリンの問題点を改めて挙げてみたい。中でもやはりルールの問題であろう。特にトライアル2戦目の奈良2日目は至るところから判定についての不満の声が聞こえてきたことだ。最初に言っておきたいのは、筆者は審判の資格は持っていないから100%ルールを理解しているとは言えない。しかしながら、ある程度の知識は持っていると自負している。何度も指摘してきたが、ルールが曖昧、漠然としている。「インターナショナルルールに準拠」と言うが、準拠という言葉は実に都合のいい言葉である。ガールズケイリンは基本的に横の動きは御法度(ごはっと)のはず。だが、現状はどうか?曖昧かつ漠然としたルール下で行われているため、割を食う選手も出てくる。男子のG1レース、G2レースではスーパー審判団とでも言うべきチームが作られている。(昨年のオールスターで不祥事を起こしたという背景もある)そこで一つの提案になるけれども、ガールズケイリン専門の審判団を作ってみてはどうだろうか。インターナショナルルールを理解できている審判が果たして何人いるのか?専門チームを作ってルールを徹底する。そうなれば、少なからず不平や不満も減ると思われるのだが。

Text/Norikazu Iwai

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岩井範一

Perfecta Naviの競輪ライター

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