とにかく、風も吹かず弥彦競輪場も暑い。これが、うだる様な暑さと言うやつだ。毎年、記念は、6月、7月上旬の開催で雨のイメージだが、今回は4日間晴天。晴れていても、弥彦山に雲が掛かると土砂降りになったりして急変するが、それもない。

　吉田敏洋を、言葉で形容すれば“熱い男”。九州で言えば荒井崇博の立ち位置だし、中部のご意見番。これで通算490勝目を決めて、年内にも500勝達成は可能だろう。共同記者会見では、ディリースポーツの敏腕記者の松本直記者が司会をつとめ「500勝を達成すると退職金が1割アップするそうですよ」と問うと「それなら１億円は堅いな(笑)」。

　9月に地元名古屋で共同通信社杯があるが、主催者推薦で正式に出場が決まった。「俺の名前がなければ、どうしようと思ったよ。まあ、ひと安心。GIIだが、多分、最後の地元の大舞台になる。そこに向けて、しっかり仕上げたい」。

　自ら、旧式大砲と名乗っているが、威力は落ちていない。(町田洋一)