2022/07/01(金) 15:45 0 1
37歳、ベテランの域に突入した岡崎が新人、田中要を相手に貫禄のレースで直線を抜け出した。岡崎と言えばド先行で奮闘し、チャレンジ歴も長い。それだけにこれまで幾度も新人たちに土を付ける老練先行で魅せており、若手キラーの異名を取っている。
「いやいや、走り方が分かっていないうちは行けるだけですよ。テクニックでカバーしているだけで脚力は絶対に負けている。レースを覚えられたらもうダメ」。
同県の増成富夫もチャレンジ戦では、20代前半の若手を相手にテクニカル先行でバンクを駆け回っていた。
「増成さん、チャレンジじゃすごい強かったですよね。でも今期2班なんですよ。今、通算598勝なんですけど『2班じゃ勝てんわ』ってボヤいてました(笑)。チャレンジだったら、すぐに達成するのに」とのことだ。
この手のベテランが若手選手に浴びせる洗礼は、いわば競輪界の様式美のようなもの。ゆえに岡崎には使命感すら感じているようだ。
「119期の松本憲斗君を以前、何回かやっつけたんです。だから、この間、会ったときに『121期の新人もやっつけてくださいよ。そうじゃなければ自分らの期が弱いってことになるから』って変なエールを送られました」と笑った。若手との対戦を心底楽しんでいる。(netkeirin特派員)