2022/05/16(月) 09:00 0 5
初日は、ホームで叩いて先行した晝田宗一郎(S2・岡山115期)にぴたりと続き、寸前差しで1着クリア。
「晝田君が前で頑張ってくれたおかげ。彼は出し惜しみをしない競走ができる若手選手。立派だよね」と後輩の頑張りをたたえた。
派手さこそないものの、桑原はコツコツと勝ち星を重ねてきた苦労人。
18年にはS級S班に在籍し、中国勢躍進の扉を開いたベテランは「26、7歳が競輪人生の分岐点。それまでは話せないような生活を送っていたよ(笑)。レースでS級の強い選手たちに刺激をもらい、競輪と向き合うようになって、練習をしっかりやるようになりましたね」と、懐かしそうにふり返る。
「最近はずっとオフを設けず、毎日自転車に乗っている。2月の取手(GI全日本選抜競輪)で村上(義弘)さんにオフの日の過ごし方を聞いたんです。そうしたら『オフはないよ』と。強弱をつけながら毎日練習していると聞いて、村上さんクラスの選手がそこまでやっているなら、自分もやらないと! ってスイッチが入ったね」。
「それに、せっかく村上さんが教えてくれたことを試さないなんて。勿体ないでしょう。実際、調子も成績も上向きだし、成果は出ていると思う」と手応えを感じている様子。先月の防府(FI)では、11年ぶりとなる地元Vを飾った。
準決勝は強敵揃いで激戦必至も、同県の宮本隼輔を好アシストし、勝ち上がりを目指す。(アオケイ・八角記者)